なんの感想でもないゆるい雑談!?を入れてみたいと思います。
今は映画の最新情報も、好きな俳優の写真も、なんでもネットで見れる時代。
昭和生まれの自分は物心ついてからもネットが普及してない世代だったので、映画雑誌から色々教えてもらうことが多かったように思う。
両親が映画好きだったので親のをみせてもらったり…買ってもらったり…大きくなってからは自分で購入したり…。
最近は雑誌を購入すること自体殆どなくなったってしまったけれど、どんな映画雑誌があったか振り返ってみたいと思う。
スクリーン
王道洋画ファン向け雑誌!?
読者層は女性が多めな印象。家族も含め小学生~中学生くらいまで読んでいた。
毎年1月号には、スターと監督の名鑑(データ帳みたいなの)がついていてこれが嬉しかった。
新作の情報からスターのインタビュー、オールドシネマの特集まで、充実の内容。
自分がなにげに楽しみだったのは評論家・双葉十三郎さんのぼくの採点表。
戦前からの映画をみている超偉い先生ですが、思い切りのいい辛口な独自の採点が面白く大好きだった。
歴代表紙をみると女優さん多めなのに「タイタニック」の空前のディカプリオ・ブームあたりから男優さんの表紙が増えた気が…。
レオ様ファンの友達のお母さんは「女優より美しい男は表紙になれる。」と言っていた。
「じゃあ、アラン・ドロンは?リヴァー・フェニックスは?」なのでもう売上重視だったんじゃないだろうか。
「ロードショー」を買っている友達もいたが「ロードショー」の方がスターの写真はオシャレだった気がする。
毎年行われていた人気俳優の投票…自分が読んでいた頃、それこそレオ様ブームのときには1位の人には何万票も票が集まっていたと思う。
去年だったか人気投票の号を本屋さんでチラ見したときは、もう1位ですら100票単位になっていてビックリしてしまった。
洋画ファンの減少もあるかもしれないが、何よりもうネットの時代で紙媒体が大変なのだろうと思い知らされる。
図書館で最新号以外貸し出してもらえるようになったのを機に買わなくなっていった。また手にとってみたいようにも思う。
キネマ旬報
キネマ旬報の読者は正統な映画ファンという勝手なイメージ。
ハリウッド映画のみならずヨーロッパ映画・邦画の名作も観ている、真の映画通という印象。
自分は全く読んでいなかったのですが…親にもらった95年のオールタイムベスト号というのを今の今までずーっと持っています。
この号は評論家の皆さん総勢113人がオールタイムベストを選出し、さらにそれを合算した総合ランキングを発表するというもの。
①七人の侍 ②市民ケーン ③2001年宇宙の旅 ④東京物語 ⑤天井桟敷の人々 ⑥戦艦ポチョムキン ⑦駅馬車 ⑧ウエスト・サイド物語 ⑨甘い生活 ⑩大いなる幻影
100位までしっかり載っているが戦前の名作・ヨーロッパ映画が多いように思う。
巻末には読者投票の結果も載っていたけれど、読者投票は全体的にアメリカ映画多め。
この雑誌をみた自分の伯母が「私も同じものを本屋から取り寄せて、1位から100位まで順番に全部観る。」と言っていた。
自分も頑張ろうかなと思ったけど早々に挫折(笑)。
若いときにこういう名画を沢山みて感性を磨けていればなあ…と思ったりもする。未見の気になる作品は今後観れる機会があれば嬉しい。
面白いのは、男優・女優・監督のベストもあったこと。
好きな俳優といわれれば沢山思い浮かぶけどベストっていわれると難しそう。
色んな御大評論家先生のオールタイムベストを観るのが楽しい一冊。
でも定期刊行のキネ旬自体は読んでいないです…。
映画秘宝
「スクリーン」から離れた自分が高校生のときに出会った雑誌。書店でデ・パルマの文字を見つけて購入。
1000円と高価格しかし文字がビッシリ。各ジャンルに詳しいライターさんによる掘り下げた記事が衝撃的でした。
秘宝のおかげでゾンビ映画、西部劇、任侠映画などこれまで観なかったジャンルも観るように。
昔の映画のリバイバル上映に出かけたり、東京ファンタスティック映画祭に行ったり沢山思い出があります。
町山智浩さんのイエスタデイ・ワンスモアも当時夢中で読んでいた。作品のバックグラウンドも含めた分かりやすい解説。影響を受けた人はたくさんいそう。
個人的に記憶に強く残っているのは、「遊星からの物体X」「エクソシスト」「羊たちの沈黙」の回。
特に「羊たちの沈黙」は、クラリスの”子羊たちが殺されるのを見てた”…という子供時代の話が、本当は性的暴行を受けていたことの暗喩…というような考察をしていて、マジで!?とまるで見方が変わり衝撃を受けた。
高校〜大学まで愛読していたが、社会人になってから段々と買わなくなってしまい長らく読んでいない。
でも今本屋さんで1番目につく位置にあるのは秘宝な気がする。読者コーナーの人気投票の票数は昔よりも増えている気がする。
若い世代にカルト的なジャンルの映画作品の良さを伝えてくれている存在のように思う。
紙媒体の生き残りはコアファンがいるかにかかっているのだろうか。こちらもまた手にとってみたいように思う。
CUT / FLIX
どちらも全く読んでいなかった雑誌だけど今も本屋さんにあるのを発見。
廃刊になっていなかったけれど、2つとも昔と全く印象が異なる雑誌になっていることにビックリ…!
CUTは、昔は映画シーンの写真を大きく載せたオシャレな雰囲気で洋画ファン向けの雑誌だったと思う。今は思いっきり邦画ファン向けな印象。
アニメも取り上げているようだ。昔は雑誌サイズも縦長でオリジナル感があったけど、それもなくなっている。
フリックスは昔1500円くらいしてとても高い雑誌だった記憶がある。
内容も大人の洋画好きの人向けだったんじゃないだろうか。今は邦画メインで若い俳優さんの写真とインタビューがたくさん。
価格も安くなり読者層も若い層に思える。
雑誌全体の売行不調もあって、ターゲット層を変えてきた歴史があるのかなと思った。
MOVIE STAR
「ロード・オブ・ザ・リング」公開の際、俳優さんのインタビューがたくさん載っているのが読みたくて買っていたことがある。
意外に文字ギッシリ。好きな映画のメイキングを知りたい人や、俳優さんのパーソナリティを知りたい人に需要があるように思う。
最新号を本屋さんで少しみたら、「ゲーム・オブ・スローンズ」の出演者インタビューが載っていて、欲しくなってしまった。
ハリー・ポッター・シリーズとか、人気の海外ドラマとか、固定のファンがいる層が読みたい内容が載っているように思う。
インタビューの翻訳が本人から受けたイメージ感でそのまま訳されているのかな…と気になってしまったことがある。俳優さんのキャラによって語りの口調が違うようなのが、なんか面白かった。
毎月ではないが、今も年に4回発売しているようだ。続いていて欲しい。
プレミア
自分が中学生くらいのときに本屋で見かけるようになり、高校生くらいのときに見かけなくなった。廃刊になっていたようだ。
500円くらいと割安で、表紙がオシャレだったと思う。
アメリカ版プレミアの日本版ということだったが、中身は、ハリウッド映画からヨーロッパ映画まで取り上げていた気がする。
「ファイト・クラブ」が表紙のときに、付録のエドワード・ノートンのポストカードがどうしても欲しいと買ってもらったことがある。
廃刊になったのは単純に売れなかったからなのか、大人の事情があったのか、今更気になる…。
この映画がすごい! → → → セレブゴシップ誌
昔「この映画がすごい!」という雑誌があって、唯一写真ではなくイラストが表紙で書店で異彩を放っていたように思う。
下世話なセレブのプライベート写真みたいなのが、ドカンと載ってて、立ち読みでガン見したことがある。
こういうのも需要ある…!
「この映画がすごい!」から派生したのかどうか全く知らないが、大人になってから1番自分が買っていた映画雑誌!?は、こんなセレブゴシップ誌みたいなやつ(笑)。
可愛かった子役の現在は…スターの若い頃との劇的ビフォーアフター…整形疑惑の人たち…
下世話極まりない内容だけど、疲れた日に読むにはこういうのが1番だったりして(笑)
ストライクゾーンの狭いディカプリオの最新彼女をチェックする雑誌。
完全に違う生物で見たところで何の参考にもならないがミランダ・カーのファッションにうっとりする雑誌。
似たような種類で複数タイトルがあった気がする。ファッション重視、ゴシップ重視と分かれていた気がするが、区別がつかないままだった。
こちらも現在休刊しているようだ。まさしくネットでみれる内容だからだろうか。残念だ。
本屋さんで改めて映画雑誌コーナーをみるとまだ色んな雑誌があることに驚く。
本当に今はサイトから最新情報がすぐに手に入ったり、映画ブログもあったり…ネット様様な時代だけれど昔持っていた雑誌を少し読みかえすとやっぱりいいなあ、と思いました。
映画雑誌も久々に買ってみたいものだと思った。