どうながの映画読書ブログ

~自由気ままに好きなものを語る~

友達の家でみた「ポルターガイスト2」の思い出

小学校高学年のころ大の仲良しだったBちゃん。

クロックタワー」を一緒にプレイしたり、「セブン」ごっこに付き合ってもらったり、漫画をたくさん貸してもらったり…お互い影響を与え合って切磋琢磨、非現実世界に心惹かれて意気投合。

 

Bちゃんも私も一人っ子。親の許しがでるとBちゃん宅にお泊まりさせてもらうことがあったのですが、ある日テレビで「ポルターガイスト2」が放送されることを知り大興奮。

女の子がテレビの中に吸い込まれそうになっているあのビジュアルだけ知っていて、めちゃくちゃ怖そうな映画だなーと興味津々。

1作目はみてないけど2を一緒にみよう!!と盛り上がり、ある日のお泊まりの夜に2人で鑑賞することに…

Bちゃんのお家は子供だけで夜起きていることにも寛容で意外とフリーダム。 

しかし最近テレビの調子が悪いとのこと。

一日中テレビ付けっぱなしのうちの家と違って、「普段そんなにテレビをみない」というBちゃん一家に驚愕する私(笑)。

9時近くになりテレビをつけると、明らかに色がおかしく乱れまくった映像が…しばらく映ったかと思えば画面がとんだりで極めて不安定。

何とか見ようとするものの内容がなかなか頭に入って来ませんでした。

 

しかし「ポルターガイスト2」といえばこれ!!の名シーンが登場。

娘のキャロル・アンちゃんが部屋にいると突然鳴り出すオモチャの電話。

「もしもし」…

繋がらないはずの電話が繋がる、シンプルな恐怖演出に2人絶句。

「やばい、ポルターガイスト、めっちゃ怖いやん!!」とこの瞬間大盛り上がりでした(笑)。

 

しかしここからさらにテレビ映像が乱れ、いよいよ試聴困難に…

テレビの前に座り調子の悪い機械の頭をドンドン叩くBちゃん。

その姿があの恐怖のビジュアルと重なり戦慄、ビビり散らかす私。

自分より遥か大人びていたBちゃん。

そんなBちゃんでもテレビを叩いて直そうとするのは同じなのかーと妙に冷静な気持ちも込み上げてきました。

 

一向に映像が回復しないため集中が途切れてしまった私たちは開き直って漫画を読むことに…

手塚治から烈火の炎まで、あらゆる漫画が置いてあったBちゃんのお家。  

「どうながちゃんはこれが好きそう」と言って「金田一少年の事件簿」や「サイコメトラーEIJI」を貸してくれたりしたのですが、これがよそ様のお宅で夜中に読むとめちゃくちゃ怖くて、全く寝付けなかった思い出があります。

 

すっかり鑑賞を中断しつつもテレビから音声だけは時折聞こえてきて、吹替の女の子の可愛らしい声がやたらと耳に残ってドキドキ。

お父さんお母さんの「キャロル・アンー!!」という呼び声が「キャロラインー!!」に聞こえて、もうずっとキャロラインちゃんだと勘違いしていました。

 

そんな中…映画が終わりに近づいた矢先、つけっぱなしにしていたテレビが突然回復。

工具がいっぱい置いてある部屋で物が飛びかいチェーンソーに襲われる一家。「なんか凄いことになってる!!」と興奮。

しかし再び画面が乱れ、キャロラインちゃんが連れ去られてしまったのか死んでしまったのか…大変なことになってそうだけど何か起こってるのかさっぱり分からないクライマックス。

ぼんやり見えた映像から、キャロラインちゃんを抱きかかえた白い精霊みたいな人物を発見。

「あれっておばあちゃん?」
「おばあちゃん強すぎやん!!」

何がそんなに面白かったのか、2人でゲラゲラ笑い転げるという、実に楽しい映画体験。

これが自分の「ポルターガイスト2」の思い出でした。

 


その後大きくなってから「ポルターガイスト」1作目を1人でみたのですが、なぜかあまり怖さを感じられずガッカリ。

悪魔のいけにえ」の監督なのになんか普通だなあ…どちらかといえばスピルバーグ色が強いなあ…

霊現象の映像には確かに迫力があって当時は相当目を見張るものだったのでしょうが、「エクソシスト」の恐怖には遠く及ばず完全に肩透かし。

見る順番がよくなかったのと、妙にハードルを上げすぎたというのもあるかもしれませんが、女の子がテレビ画面に向かっているあのメインビジュアルが破格によくできてたんだなーと思いました。

 

その後「ポルターガイスト2」も改めてちゃんと鑑賞。

やっていることは1の焼き直しだし、家族愛ドラマは1よりさらに薄っぺらいし…正直そんなにいい続編ではないと思うのですが、自分はこっちの方が好き(笑)。

インディアン男性との「マニトウ」のような友情、顔がめっちゃ怖い牧師、1作目よりグロさの増したクリーチャー…全体的にチープですがB級映画として割り切ってみれる楽しさを感じました。

 

インディアン霊媒師・テイラー役はウィル・サンプソン。

(梅宮辰夫に激似…!!)

「もしあの男が精神を病んでいる脱走患者だったら…」という台詞は「カッコーの巣の上で」と掛けているのか、なかなかパンチが効いています。

 

1作目では主人公一家の住むニュータウンの土地が元々は墓地だったことが発覚。

古い過去のものvs資本主義というトビー・フーパーらしいテーマ!?があるような気がしますが、2作目で描かれるのは不気味牧師の大暴走。

キャロライン一家の住むお家のプール下の土地で、かつてインチキ牧師が信者とともに集団死していたことが発覚。

テレビにちゃんと映らなかったため、初見では印象に残らなかったけど、こんな特濃キャラを見逃していたなんて…

牧師役の役者さん、かなりいい顔で怪演をみせてくれています。

予言が外れて信者を道連れとか、こういう人実際にいそうで怖い!!

 

また2ではH・R・ギーガーが霊界のクリーチャーのデザインを手がけたことも話題になったそうですが、飲んだお酒をゲロして怪物を口から出すお父さんがグロホラー。

終盤に登場する〝顔がいっぱい繋がった化け物”も不気味で素晴らしいです。

お父さんのキャラにはイライラさせられるけど、男らしさを発揮できず酒に溺れる様は嫌な感じでリアル。

 

霊現象の迫力は1作目に比べて大幅ダウンしてると思いますが、男の子がつけてた歯の矯正器具が増殖して襲われる映像がユニーク。

チェーンソーの登場は「いけにえ」への目配せだったのでしょうか…B級ホラーな映像は今見てもなかなか楽しいです。

1作目の撮影後に亡くなったという長女のキャラクターを登場させなかったのは製作陣の配慮だったらしいですが、1からみた人には違和感しかなさそうで、親元を離れた設定にしてはダメだったのかなーと思いました。


世間的に評価の高い1はイマイチ刺さらなかったけど、奇妙な出会い方をしてしまった2の方がなんか好き。

何度もお邪魔したBちゃん宅、今思えばかなり迷惑な子供だった気がしますが、本当に楽しい時間をありがとうございました。

子供の頃に出会った作品ってブツ切れでみていたり、記憶が断片的だったり…そんな状態で補正が入っていたりするものかと思いますが、友達との楽しい思い出とともに胸に残っているポンコツホラーでした。