どうながの映画読書ブログ

~自由気ままに好きなものを語る~

「エイリアン」を午前十時の映画祭で観てきました

三連休、たまには新作映画をみた方がいいんじゃないかと思いつつ、またまた旧作を鑑賞。

午前十時の映画祭で上映している「エイリアン」を観てきました。

 

池袋までは行けなかったけど、近隣地域の映画館が割と大きめのスクリーンで掛けてくれて有難い。

今年の午前十時のラインナップ、鉄板の有名作品ばかりですが、劇場初鑑賞なので素直にとても嬉しいです。

 

エイリアン、自分は1番好きなのは2。

子供の頃にテレビ放映で先にみたのが2だったこともあってこちらのインパクトが強烈だったのですが、1作目が最高だという意見にも納得のエポックメイキングな大傑作だと思います。

ギーガーによるデザイン、宇宙という密室空間の恐怖、極めてクールなヒロイン…リアタイで劇場鑑賞した人にはさぞ衝撃だったことでしょう。

 

今更ながらAlienの文字が少しずつ出てくるオープニングタイトルがカッケー。

宇宙空間の不気味さ、静寂さを際立てたようなジェリー・ゴールドスミスの音楽が秀逸。

シガニー・ウィーバーの名前がクレジットで出てくるのは2番目…前半は誰が主役か分からないようなつくりだと言われていますが、大して仲良くもない仕事の同僚の集まり、ドライな空気感が1の真骨頂という気がします。

 

頼りになる男性かと思いきや、リーダーの資質を大きく欠いたダラス船長。

後半は自ら率先してダクトに入るなど悪い人ではなさそうですが、上の命令に従うことには固執するのにマニュアルはガン無視って嫌な上司だなあ…

パーカーとブレットの掛け合いは本作で唯一頬が緩むパート!?

やる気に乏しくリプリーにもぞんざいな態度。第一印象はイマイチですが、会社に身を捧げてもいいことなんてない、程々にしとけ…人生で大切なことを教えてくれる2人(笑)。

パーカー、即席でなんでも用意してくれて有能オブ有能、最後まで仲間を助けようとするし何気にめちゃくちゃカッコよかったです。

悲鳴が耳に残るランバートは、2の逞しい女性キャラと違って身をすくませる姿がリアル。

そしてある意味エイリアンよりも恐ろしいアッシュは、イアン・ホルムの笑ってない目がおっかない。

今みると序盤から立ち回りが怪しすぎですが、2を先にみていたのにも関わらず昔はよく分からないまま見ていてひたすら驚愕でした。

リプリーの口に丸めた雑誌を突っ込む場面、後ろの壁にポルノモデルの女性の写真が貼ってあって意味深。

小柄で丸みを帯びた体躯のイアン・ホルムが怪力を捻り出してくるのがすごいギャップ、人間離れした不気味さが倍増でした。

 

ゴツゴツしたミニチュアセットにしか出せないこの年代のSF映画の空気感。暗闇と光の対比がきいた映像。

そんななかでもスクリーンでみるとやはりスペースジョッキーが神秘的で美しかったです。

「プロメテウス」をみたあとにはどうしても白マッチョがチラつきますが、ゴシック的美しさは1が絶対的だと思いました。

 

後半は密室ホラー度がさらに加速。

船内探索シーンは地味ながら緊迫感が凄まじく、ハリー・ディーン・スタントンがやられるところで猫の顔が映されるのが子供の頃凄く怖かった憶えがあります。

エッグチェンバー→フェイスハガー→チェストバスター→爆速で成長…の流れが改めて見てもすごい設定。

怪物がなかなか姿を現さないのは今ではこの手の映画のお約束ですが、冷たい質感のするボディに生殖器を思わせる生々しさが合わさったデザインがやはり秀逸。

酸の恐怖も最初の1が1番丁寧に描いてるなあと思いました。

 

チェストバスターのシーンは来るぞ!!とついつい身構えてしまいますが、いっぱい食べるケインに不穏が漂いまくりで、飯時にあの惨事というのが輪をかけて嫌さ倍増。

改めてみると僅かな食事シーンが印象的で、ガラスケースに入ったシリアル??がなんとも無機質。クルーの味気ない宇宙生活が端的に伝わってくるようでした。


爆破して逃れられたと思ったらもうひと展開、ホラー映画のお約束ともいえる最後の対決へ…

装飾の一切ないやたら小っちゃいパンティを履いたリプリーがまた強烈なインパクト。

自分の親は「シガニー・ウィーバーは全くエロくみえない」と言っていたけど、自分の上司は「エロくてめちゃくちゃドキドキした」と言っていた(笑)。

「サイコ」のシャワーシーンじゃないけど裸に近い無防備な格好で襲われるのって恐怖だよなあ…エロいとかエロくないとか考える余裕が全くなく、自分は最後のこのシーンめちゃくちゃ怖かったです。

絶体絶命のピンチを冷静に切り抜けようとするリプリーの格好いいこと。

震えながら口ずさむ「ユーアーマイラッキスター」って「雨に唄えば」の曲を歌ってたのね…こんな恐怖シーンでこんな幸福感のある曲が…コントラストが強烈。

2の逞しさ増しましのリプリーとは異なるリアルなカッコ良さにシビれました。

エイリアンを放出したラストはカタルシスや安堵感もあるけれど、新たな生命体とは全く相入れずグッバイ、猫のジョーンズはいるものの仲間はみんな死んで宇宙にたったひとりぼっち…妙な物寂しさも後に残りました。

 

自分は2が1番好きだし、以降の続編シリーズもそれぞれよさがあっていいけれど、やはり1はエポックメイキング。

これ1作で完成されていて無駄がなく美しかったです。