どうながの映画読書ブログ

~自由気ままに好きなものを語る~

「ウハウハザブーン」…ポロリと爆破とめっちゃ賢い犬

「ウハウハで行くか?」「ザブーンだな!」

日本劇場未公開作でVHS発売時タイトルは「アップ・ザ・クリーク」。
しかしテレビ東京で放送された際に付けられたのがこのふざけたタイトルだったそうで…

「全米川下り選手権」という造語が2ちゃんねるの実況版に定着するなど一部のファンの間で人気を誇った伝説の作品。

ずっと気になっていたのを初鑑賞してみました。

 

とある全米最下位のFラン大学…

その中でもワースト4と呼ばれる問題児4人がある日突然校長に呼び出されます。

「この大学は賞というものを一度もとったことがない。あるのは卒業生が服役中にもらった仮出獄証のみ。学位をやるからお前らラフトレースで優勝して来い!」
…と暴言を吐かれ無理矢理レースに参加させられます。

主人公は16の大学を停学になり23回専攻を変えた伝説の男・ボブ。

↑あなたホントに大学生??

やたら渋くていいお声、日本語吹替は山路和弘さん(ジェイソン・ステイサム、ケニー・アッカーマン)。ホントにいくつなんだよ(笑)。

残りのお仲間はデブにメガネといかにも80年代のルーザーといったメンバーが集結。

ボブの飼い犬・チャックもお供しますが、逆にこのワンちゃんは偏差値80位ありそう。

人の言葉を完全に理解しているような驚異の名演技でめちゃくちゃ可愛いワンちゃんでした。

 

レース会場に着くとそこでは男女が身体を重ねまくりでおっぱいの大放出がはじまります。

主人公勢も必死にナンパを開始。

「マッグロー、ボブ・マッグロー。」(ボンド、ジェームズ・ボンド風に)

なぜかレイチェル・マクアダムス似の美女・ヘザーといい感じになるボブ。

しかしライバル校・アイビー大学が主催者に賄賂を渡しレースが有利になるよう細工をしていました。

↑オールはベン・ハー仕様。

その上出場停止になった陸軍学校から逆恨みされ妨害の嫌がらせを受けます。

ボンクラどもは果たして勝利を掴むことができるのか…!?

 

B級映画ですが川下りシーンはかなり迫力がありました。

堂々と発射される魚雷、「トップガン」並みの神操縦をみせるラジコンなど敵チームの攻撃もなかなか面白い。

爆破オチを1度や2度ならず5回も10回も使う能のなさですが、何度でも再生するゴムボート(笑)。

マックスがダッチワイフの修理で手慣れてたってことかしら。

クライマックスの大爆破は大変気前が良く、遊園地でアトラクションに乗って帰ってきたみたいな爽快感があります。

 

今回日本語吹替版で鑑賞してみましたが……ぶっとい警棒、ケツの穴組合の会議、未確認アホウ物体などいちいち言葉のセンスが光ります。

まさか「ウハウハで行くか」「ザブーンだな」が何の台詞もないところに入れられた完全オリジナルだったとは…

途中ピー音を入れるなど遊び心満載、ヘザーの「ていうか…」が可愛かったです。

暑くてだるくてしんどい日に涼むため観るには最高の1本といえるでしょう。

テレビでまた放送してくれないかな。