どうながの映画読書ブログ

~自由気ままに好きなものを語る~

読書

「死のロングウォーク」、スティーヴン・キング作品で1番怖かった

1979年にスティーヴン・キングがリチャード・バックマン名義で発表した長編小説ですが、大学生の頃に書き上げていたものらしく実質キングの処女作と言われています。 バックマン・ブックス〈4〉死のロングウォーク (扶桑社ミステリー) 作者:スティーヴン キ…

「レッド・ドラゴン」と「刑事グラハム」を見比べてみた

「羊たちの沈黙」の前日談にあたる「レッド・ドラゴン」。 映画はさておきトマス・ハリスの作品の中ではこれが1番面白いんじゃないかなーと思います。 レッド・ドラゴン〔新訳版〕 上 (ハヤカワ文庫NV) 作者:トマス ハリス 発売日: 2015/11/06 メディア: 新…

「羊たちの沈黙」原作再読/乙女ゲーのようなときめきとタフな仕事人ドラマ

子供の頃テレビ放映されてたのを観たのが最初でしたが、「美女と野獣」の変形ラブストーリーなどと言われるだけあって、レクター博士とクラリスの微妙な男女関係にドキドキ。 映画も原作も好きで何度も手にとった作品でした。 羊たちの沈黙 [Blu-ray] 発売日…

原作小説の方が面白かった「トレインスポッティング」

90年代を代表する映画作品の1つに入っていそうなダニー・ボイル監督の「トレインスポッティング」。 初めてみたときにはオシャレで演出が面白い映画くらいにしか思わなかったのですが、高校生のときに原作小説を読んだらすごく面白くて、そのあとで映画を再…

貴志祐介「黒い家」…”おかしな人”に疲弊するサラリーマンの恐怖

生命保険会社で働く主人公・若槻はある日顧客の家に呼び出され、子供の死体の第一発見者となってしまう。 ほどなくして両親から保険金が請求されるも、発見時の不可解な点から、若槻は金目当てで継父が殺害したのではと疑い、独自の調査に乗り出す…。 黒い家…

「レベッカ」(原作)…レベッカも怖いけど、主人公夫婦2人も怖い

ヒッチコックのハリウッド進出第1作目で、ヒッチコック全作品中、アカデミー賞作品賞を唯一受賞している「レベッカ」。 レベッカ [DVD] 発売日: 2011/02/16 メディア: DVD 両親のいない天涯孤独の身の「わたし」は、付添人という仕事に就き、貴夫人にこき使…

筒井康隆「七瀬」シリーズ、3作それぞれ異なる面白さ

人の心を読むテレパスの設定は、映画や漫画でもよくある設定の1つだと思いますが、筒井康隆の「七瀬」シリーズは、人の思考が括弧でくくられた文章で迫ってくるのがまず新鮮で面白くて、夢中になって読みました。 自分が手に取ったのは「七瀬ふたたび」から…

映画と共にふり返る名作文学「ジェーン・エア」

中学の頃、国語の先生が”ロチェスター様萌え”的トークでアツく語っていて気になって読んだ「ジェーン・エア」。 女性の自立心を描きつつも基本はザ・メロドラマ、少女漫画のような世界観で読みやすい!! とんでもなく我の強い主人公が、とんでもなく我の強…

「ヘルハウス」(地獄の家)のロディ・マクドウォールがカッコいい

久々に映画をみて、フィッシャー(演:ロディ・マクドウォール)のキャラクターがいいなあと興奮。 「ヘルハウス」といえば、幽霊屋敷vs4人の男女という、呪われた屋敷系ホラーの名作。 ヘルハウス [DVD] 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンタ…

江戸川乱歩全集なのか!?な「恐怖奇形人間」をふりかえる

改めてみてもすごいタイトル…。 石井輝男監督の「恐怖奇形人間」を久々に観た。 障害者差別との批判が懸念されたためか、長らく国内でソフト化しておらず、コアファンは海外版DVDを購入している、といういわく付きの映画だったと思う。 江戸川乱歩全集 恐怖…

映画「ナインスゲート」の原作・”呪のデュマ倶楽部”が面白い

映画「ナインスゲート」といえば…ジョニー・デップ主演、ロマン・ポランスキー監督の2002年の映画。 ナインスゲート ―デジタル・レストア・バージョン― [Blu-ray] 出版社/メーカー: 角川書店 発売日: 2011/06/24 メディア: Blu-ray 購入: 1人 クリック: 1回 …

「三銃士」の映像化作品をふりかえる

「三銃士」といえば…王政下のフランス、青年・ダルタニャンが活躍する冒険物語だけれど、アレクサンドル・デュマ・ペールの原作を全部読んだことがあるという人はどの位いるのだろうか。 実は「三銃士」は、「ダルタニャン物語」3部作の第1部にすぎず、全体…

「侍女の物語」の憂鬱な世界に圧倒される

本屋さんのSF本コーナーに置いてあり、比較的最近に読んだ本、「侍女の物語」。 「ハンドメイズ・テイル」という、話題の海外ドラマの原作のようで、以前から少し気になっていた。 侍女の物語 (ハヤカワepi文庫) 作者: マーガレットアトウッド,Margaret Atwo…

筒井康隆・著「銀齢の果て」の老人たちがカッコいい

SF作家の巨匠・筒井康隆氏の作品は七瀬シリーズをはじめ、夢中になって読んだものが多い。 その中でも「銀齢の果て」は、2006年と比較的近年に執筆されたものだが、個人的に1番印象が強い作品だ。 銀齢の果て (新潮文庫) 作者: 筒井康隆 出版社/メーカー: 新…

クリスティ原作・映画「情婦」に騙される…!

60年くらい前の作品なのに、観た後、「騙された~!」と心の中で叫んでしまった。「原作を超えた映画10選」「裁判ものの傑作10選」「どんでん返しものTOP10」…などなど、あらゆるところでよく見かけるタイトルだったので、どんだけ~と思いながら、今更観賞…

原作「コレクター」は、インテリ女学生vs成金ボッチ男の精神バトルを描いた超傑作

「コレクター」というタイトルの映画作品は、大変ややこしいことに複数あるようなのだが、ウィリアム・ワイラーが監督した1965年の「コレクター」は紛れもない傑作だと自分は思っている。 コレクター [DVD] 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D) 発売日: 2016/0…

多重人格モノの魅力…「五番目のサリー」の疑問

中学生の頃だったか、「真実の行方」という映画作品の原作を読んだことがきっかけで、”多重人格”を題材にした小説や映画を好んで探していたときがあった。 「真実の行方」という作品では、街の大司教が殺害されその容疑者としてある青年が逮捕されるのだが、…

「L.A.コンフィデンシャル」原作のエドの魅力について語ってみたい

映画ファンの間でも評価が高い「LAコンフィデンシャル」は、自分も大好きな作品で、原作小説も夢中になって読んだ。 犯罪の絶えない1950年代のロサンゼルスを舞台に、刑事3人が、とある殺人事件をそれぞれ調査するうちに、警察組織の腐敗に直面する……という…