どうながの映画読書ブログ

~自由気ままに好きなものを語る~

サスペンス

「ブラック・サンデー」…素晴らしい映画版、ラストだけは原作の方が好き

トマス・ハリス原作、ジョン・フランケンハイマー監督による1977年のサスペンスアクション大作。 ブラックサンデー [Blu-ray] ロバート・ショウ Amazon 日本では夏休みに公開されるはずだったのがテロ予告の脅迫状が届き上映中止に…幻の作品として語り継がれ…

「ハウスメイド」…ツッコミどころ満載、映画化に期待の話題ミステリ小説

全米ベストセラー、映画化大ヒット、このミステリがすごい2026年第3位… 話題作らしいミステリ小説「ハウスメイド」。本屋さんに山積みになっていて気になったのを読んでみました。 ハウスメイド (ハヤカワ・ミステリ文庫) 作者:フリーダ マクファデン 早川書…

「ダーティハンター」…陰鬱映画というより変な映画!?唯一無二の劇場鑑賞体験

昨年「ジャグラー/ニューヨーク25時」をシネマートさんに観に行ったときにポスターとチラシが置いてあって気になった1本。1974年のピーター・フォンダ主演作。 一応国内で劇場公開されていてテレビ放映されたこともあるらしいものの、VHSも含めソフト化され…

メル・ギブソン「ペイバック」鑑賞→「悪党パーカー/人狩り」を読んでみました

アメリカの作家ドナルド・E・ウェストレイクがリチャード・スターク名義で発表した「悪党パーカー」シリーズ。 作者の意向でパーカーというキャラクター名こそ使えなかったらしいものの、度々映画化されているクライムノベル。 ロバート・デュヴァル主演の「…

「殺人者たち」…ファムファタールな回想と強烈殺し屋コンビ、ドン・シーゲル監督のハードボイルド・アクション

ドン・シーゲル監督による1964年公開のハードボイルド・アクション。 先日鑑賞した「突破口!」が大変面白かったのと、リー・マーヴィンが主演ということで気になったのを観てみました。 殺人者たち [DVD] リー・マーヴィン Amazon 殺し屋コンビが依頼を受け…

「狩人の夜」…十字架の後ろに隠れた悪魔、白黒映像美が圧巻の大人メルヘンホラー

イギリスの名優チャールズ・ロートンがメガホンを撮った1955年制作のサスペンスホラー。 狩人の夜 [DVD] ロバート・ミッチャム Amazon 先日鑑賞した「フレイルティー 妄執」DVDにて、製作陣がインスパイアされた作品として語っていて面白そうだったのを初鑑…

「突破口!」…時代遅れオヤジの全てを賭けた戦い、ドン・シーゲル監督の傑作クライムアクション

先月鑑賞した「組織」という作品で主人公の相棒役を演じていたジョー・ドン・ベイカーという俳優さんが気になって調べていたら、同年代のクライムアクション映画を発見。 突破口! [Blu-ray] ウォルター・マッソー Amazon 1973年公開、監督は「ダーティ・ハリ…

「殺しの分け前/ポイント・ブランク」…幻想的ハードボイルド、まるでホラーなフィルムノワール

今年シネマートさんでリバイバル上映されていたのを見逃してしまい、ずっと気になっていた「殺しの分け前/ポイント・ブランク」。 先日鑑賞したロバート・デュヴァル主演の「組織」と同じく、ドナルド・E・ウエストレイクの悪党パーカーシリーズを原作にして…

「悪夢の惨劇」…オカルト!?病院ホラー!?着地点も見事な80年代サイコスリラー

「エルム街の悪夢3」のジェニファー・ルービン主演。 「ザ・クラフト」のアンドリュー・フレミングが監督、「ターミネーター」「エイリアン2」のゲイル・アン・ハードがプロデュース。 カルト宗教の集団自殺から生き延びた女性の悪夢を描く87年のサイコスリ…

「ミュート・ウィットネス」デジタルリマスター版を鑑賞してきました

以前ブログのコメント欄でオススメしてくださった方がいて鑑賞した95年のサスペンススリラー「ミュート・ウィットネス」。 なんとこの度デジタルリマスター版が上映されるとのこと。 やっぱり知ってる人は知ってる作品だったんだなーと嬉しくなり、パンフレ…

「声なき殺人者」…孤独な犯人像が胸に迫る、ウンベルト・レンツィのポンコツジャーロ

「ジャイアンツ」「課外授業」のキャロル・ベイカー主演、「人喰族」「ナイトメア・シティ」のウンベルト・レンツィ監督による1972年のジャーロ。 DVDを入手できて取っておいたのを初鑑賞してみました。 オチが何となく予測できてしまいそこは残念でしたが、…

「おんどりの鳴く前に」…ダメ人間な主人公が光る、ペキンパー風味の田舎ノワール

今年1月に公開、結構長いこと上映されていたのに見逃してしまっていた1本。 ルーマニアのアカデミー賞を総なめしたという「おんどりの鳴く前に」を鑑賞しました。 おんどりの鳴く前に ユリアン・ポステルニク Amazon ピンボケした雄鶏メインのポスタービジュ…

「女子大生・恐怖のサイクリングバカンス」…田舎景色の密室感、〝妙に残る〟じっとり系サスペンス

「魔鬼雨」のロバート・フュースト監督、「ヘルハウス」のパメラ・フランクリン主演の1970年イギリス製サスペンスホラー。 【VHS発掘隊】女子大生 恐怖のサイクリングバカンス ~美少女(ロリータ)サスペンス~ [DVD] パメラ・フランクリン Amazon 下世話な邦題…

「アルカトラズからの脱出」…地味だけど面白い、脱獄映画の定番傑作 

自分が子供の頃にみた脱獄もの映画といえば「フォートレス」「大脱走」「アルカトラズからの脱出」の3本。 「アルカトラズからの脱出」はその中でも1番華がなく地味な作品だったように思いますが、静かに手に汗握ってドキドキ。 アルカトラズからの脱出 [DVD…

「トム・ゴードンに恋した少女」…スティーヴン・キングが描く9歳の少女の壮絶サバイバル

スティーヴン・キングの作品で未読だったもの…99年の小説「トム・ゴードンに恋した少女」を読んでみました。 トム・ゴードンに恋した少女 (河出文庫) 作者:スティーヴン・キング 河出書房新社 Amazon 9歳の女の子が森で遭難するというシンプルなストーリーで…

「MaXXXine マキシーン」…思てたんと違って物足りなかったけど、80年代ムードとラストはよかった

「X エックス」「Pearl パール」に続く3部作の完結編「MaXXXine マキシーン」を早速劇場で観てきました。 「パール」がとにかく凄かったのであまりハードルを上げすぎないようにしよう…でもポスタービジュアルがカッコよくて80年代スラッシャー映画のノリで…

「教皇選挙」…ダメ人間な聖職者たちが人間臭くて面白かった

「アノーラ」「ロングレッグス」「地獄の逃避行」リバイバルなど今月は気になる作品が色々あったのですが、おっさんが密室でわちゃわちゃしてる映画ってハズレなさそう… 本年度オスカー有力候補の1つだった「教皇選挙」を観に行ってきました。 激混みで週末…

「穴」(1960)…至高の脱獄映画、溢れる臨場感と含みある強烈なラスト

フランスの名匠ジャック・ベッケルの遺作。60年のモノクロ作品。 「脱走山脈」「パピヨン」と年末からみた脱走系映画が目から鱗で素晴らしかったので、同ジャンルの最高傑作と名高いらしい「穴」という作品を鑑賞してみました。 穴〈デジタルニューマスター…

30周年記念!!「セブン」4K版 IMAX上映に行ってきました

全米公開記念30周年を祝し4K修復でリバイバル。 館数も上映回も限られていましたが、デヴィッド・フィンチャー監督の「セブン」を週末IMAXで鑑賞してきました。 (※以下ネタバレで語っています) この映画、自分はみる前に堂々とネタバレを喰らってしまった…

「ルームメイト」(1992)…模倣する哀しきサイコパス

ブリジット・フォンダ主演の92年のサイコサスペンス。 ルームメイト [DVD] ブリジット・フォンダ Amazon 子供の頃テレビ放映していたのを途中まで観て、翌朝友達と「昨日の映画怖そうだったよねー」と盛り上がった記憶があります。 男関係が絡んで友情に変化…

「レインディア・ゲーム」…間抜けなベン・アフレックと過ごす愛と裏切りのクリスマス

2000年公開、ジョン・フランケンハイマーの最後の劇場監督作となったサスペンス・アクション。 レインディア・ゲーム [Blu-ray] べン・アフレック Amazon 1級のエンタメ作品とは言い難くむしろB級風味。 けれどキャストそれぞれの個性が生きていて、まずまず…

「暴行列車」…ロロトマシ…胸糞クリスマスなイタリアンホラー

「死んでいるのは誰?」のアルド・ラド監督による75年のサスペンスホラー。 タイトルからはイロモノっぽい印象を受けますが、意外に侮れない傑作。 Night Train Murders [Blu-ray] Amazon 「鮮血の美学」に便乗して作られたらしく内容が酷似していますが、単…

「探偵<スルース>」…男のプライドがぶつかり合う究極の騙し合いゲーム

「イヴの総て」のジョーゼフ・L・マンキーウィッツ最後の監督作。 傑作ミステリと名高くタイトルだけは知っていたのですが、VHSしか出ておらず長らく鑑賞が困難だった作品。 この度めでたく初ソフト化、Blu-rayを購入して初鑑賞してみました。 吹替シネマCLA…

ジャーロなローマの休日…!マリオ・バーヴァ「知りすぎた少女」をみてみました

ジャーロ映画の原点といわれる、マリオ・バーヴァ監督の代表作の1つ。 先月「4匹の蝿」を観に行った際、トークイベントでアルジェントに影響を与えた作品としてあげられていて、気になったのを初鑑賞してみました。 知りすぎた少女 [DVD] キングレコード Ama…

「歓びの毒牙」元ネタ!?フレドリック・ブラウン「通り魔」を読んでみました

ダリオ・アルジェントの「歓びの毒牙」の元ネタだと言われている小説、フレドリック・ブラウンの「通り魔」。 前から気になっていたのですが、映画を再鑑賞するタイミングで比較してみようと、図書館を探してあったのを読んでみました。 元はベルナルド・ベ…

フリードキンvsアルジェント…!!「クルージング」「歓びの毒牙」をみてきました

ウィリアム・フリードキンが全米を震撼させた大問題作「クルージング」が11日8日から全国順次公開。 そしてなんと時を同じくして、ダリオ・アルジェントの初期作品である〝動物3部作〟も一挙公開…!! この令和にフリードキンとアルジェントの作品が一気に公…

「真夜中の狂気」…デヴィッド・ヘス大暴走、デオダート監督のエロティック・サスペンス

「食人族」のルッジェロ・デオダート監督によるエロティック・サスペンス。 真夜中の狂気 [Blu-ray] デヴィッド・A・ヘス Amazon 取り上げる順が逆になってしまいましたが、「ブラディ・キャンプ」より公開年はこちらが先。 デヴィッド・ヘスが「鮮血の美学…

刑事マルティン・ベック「テロリスト」…シリーズイチのスケール感、大団円を迎える最終作

スウェーデン至高の警察小説、マルティン・ベックシリーズの最後を飾る第10作目。 今回は殺人事件ではなく、政治家を警護する任務に就くベック。 おなじみのメンバー、過去に登場したキャラクターたちが続々と集結。 地味な聞き込み捜査と渋い人間ドラマが好…

刑事マルティン・ベック「警官殺し」…警察官の苦悩と良心に迫るシリーズ第9作目

平和な田舎町で発見された女性の全裸死体。 ベックは被害者宅の近くに「ロセアンナ」殺しの犯人、ベングドソンが住んでいることを知る。 前科者が犯人に違いないと上層部から強引な逮捕を迫られるベックだったが… 今年から月イチで読み続けてきた、スウェー…

刑事マルティン・ベック「密室」…ブラックユーモア満載!?異色のシリーズ第8作目

銃槍も癒え15ヶ月ぶりに登庁したベックは、アパートの一室で胸部を撃ち抜かれた老人の変死事件を任される。 警察は自殺だと判断を下していたが、それは杜撰な捜査によるもので、そもそも拳銃が室内になかったことが後から発覚。 一方コルベリとラーソンは連…