どうながの映画読書ブログ

~自由気ままに好きなものを語る~

2022-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「トラウマ/鮮血の叫び」…アルジェント首切り殺人事件

ダリオ・アルジェントが娘・アーシアを主演に迎えた93年の作品。 どこか「サスペリア2」を彷彿させるジャーロもので決して面白くないことはないのですが、アメリカをロケ地にしたからかビジュアル的な魅力が半減。 音楽はピノ・ドナッジオが担当していますが…

アルジェント後期傑作「スタンダール・シンドローム」を独自解釈してみた

性暴力の被害に遭った女性の精神崩壊を描くダリオ・アルジェント監督作。 殺人シーンにいつものような芸術性は皆無で淡々と渇いた感じ。ストーリーは破綻こそ少ないものの解釈を委ねたようなやや難解なつくり。 好みが分かれそうな作品ではありますが個人的…

「ウハウハザブーン」…ポロリと爆破とめっちゃ賢い犬

「ウハウハで行くか?」「ザブーンだな!」 日本劇場未公開作でVHS発売時タイトルは「アップ・ザ・クリーク」。しかしテレビ東京で放送された際に付けられたのがこのふざけたタイトルだったそうで… 史上最悪のボートレース ウハウハザブーン <デジタル・リマ…

「戦争のはらわた」…サラリーマン的悲哀と不可解だけど凄みのあるラスト

これまで敵役ばかりだったドイツ兵をあえて主人公に置き人間らしい兵士として描く…当時衝撃を持って迎え入れられたという77年製作のサム・ペキンパー監督作。 戦争のはらわた [Blu-ray] ジェームズ・コバーン Amazon ドイツとソ連が死闘を繰り広げる43年の春…

「ワイルド・バンチ」…ジジイのロマンスと煌めく笑顔

69年制作、「最後の西部劇」と呼ばれるサム・ペキンパーの代表作。 ペキンパーと共同で脚本を手がけたウォロン・グリーンはのちにフリードキンの「恐怖の報酬」の脚本も担当していて、クズ野郎どもが破滅に向かっていくという所では共通点があると言えるのか…