どうながの映画読書ブログ

~自由気ままに好きなものを語る~

2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「チェンジリング」…〝家系ホラー〟の哀しき傑作

このタイトルをきいて、アンジェリーナ・ジョリー主演、クリント・イーストウッド監督の作品を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、あったよ…!もう1本傑作が…!! チェンジリング [Blu-ray] 出版社/メーカー: TCエンタテインメント 発売日: 2014/11/05 …

サンドラ・ブロック主演「あなたが寝てる間に…」に心癒される

自分の趣味の話が少しできる人と映画の話をはじめると、「完全に殺伐とした話が好きな人」と認定されてしまうことが多い。 ホラーとかサスペンスとか、ドロドロの人間関係とか(笑) ほのぼの系も結構好きなはずなのに、語りたいとなるとなぜか殺伐系が勝っ…

映画「ザ・プレイヤー」が描く、とんでもないハリウッドの裏側

映画「ザ・プレイヤー」は、1992年にロバート・アルトマン監督が撮った話題作だが、「90年代のハリウッドってこんな感じだったんです」というバックヤードを垣間見たような、とても面白い作品だった。 ザ・プレイヤー [DVD] 出版社/メーカー: パラマウント …

筒井康隆・著「銀齢の果て」の老人たちがカッコいい

SF作家の巨匠・筒井康隆氏の作品は七瀬シリーズをはじめ、夢中になって読んだものが多い。 その中でも「銀齢の果て」は、2006年と比較的近年に執筆されたものだが、個人的に1番印象が強い作品だ。 銀齢の果て (新潮文庫) 作者: 筒井康隆 出版社/メーカー: 新…

クリスティ原作・映画「情婦」に騙される…!

60年くらい前の作品なのに、観た後、「騙された~!」と心の中で叫んでしまった。「原作を超えた映画10選」「裁判ものの傑作10選」「どんでん返しものTOP10」…などなど、あらゆるところでよく見かけるタイトルだったので、どんだけ~と思いながら、今更観賞…

"続編の方が面白い!〟と思った映画をあげてみる

映画ファンが語り尽くしたあるあるネタ!?ですが、自分も思いついたものをあげてみたいと思います。 なかなか続編って1作目に敵うことは少なく、1の成功に乗っかっただけのような駄作が多いような気がするけど、たまに「もしかしてこれ1よりオモロい!?」…

「ヘレディタリー/継承」”家族から逃げられない”という悲しみ

新作映画を劇場に観に行くことがすっかりなくなってしまったけれど、この「ヘレディタリー」は”ホラー映画久々の傑作”と名高いようだったので、今年4月にDVDリリースされてから、直ぐにレンタルして鑑賞することに。 母と娘ってちょっと特別な濃い関係って感…

「蝶の毒 華の鎖」は大正エログロ路線の乙女ゲー!?

昔からゲームには興味が薄く、コントローラーを操作する才能も皆無で、せいぜい人がプレイしているのをみているだけ…というのが多かった私…。 しかし大人になったある日、強烈な現実逃避がしたい…!と乙女ゲーをやってみることに(笑)。 選択肢から選んでシ…

「ハードカバー 黒衣の使者」…フィクションを愛する者の孤独

ホラー映画って、たまにこういう大当たりがあるから観るのをやめられない…! 「ハードカバー 黒衣の使者」は、「本を開くと物語の中の怪人があらわれて人を襲う…!」というファンタジックなホラー作品だ。 ”架空の人物が次元を飛び越えて現実にやって来る”と…

映画「クライング・ゲーム」…おとぎ話みたいだけど好き

この映画が好きだといって周りの同意を得られたことが1度もないのだが、「クライング・ゲーム」は今でも大好きなラブストーリーだ。 子供の頃、「大人になったらこんな街でこんな素敵な恋がしてみたい。」と夢見ていたことがあった(笑)。 クライング・ゲー…

「燃えよ!カンフー」のケイン、全く東洋人にみえないがそれでもイイ

ちょうどタランティーノ監督の「キルビル」の後編が劇場公開された頃だったと思うが、「燃えよ!カンフー」という昔のテレビドラマが地上波放映されていた。 局はどこだったか忘れたが、ナゾの”うしみつショー”という名前の番組枠(深夜枠)だったと思う。 …

映画「ハイスクール白書」はイタい選挙戦を描いたブラックコメディ

なんというか、かなりイヤーな感じもする作品なのだが、もうすぐ選挙だなあ…などと思いつつ、なんともう約20年前の作品だが、未だに印象が強烈なこのブラックコメディについて語ってみたい。 原題はズバリそのもの「ELECTION」(選挙)で、生徒会会長の選挙…

「カメラを止めるな!」は、私の好きな〇〇映画(ネタバレ)

一昨年話題になっていた「カメラを止めるな!」を今更ながら今年3月金曜ロードにて観ることができた。 前情報なしで観ることができてラッキーだった。とても面白かった…! 以下ネタバレありで、私も少し感想を書いてみたいと思う。 カメラを止めるな! [Blu-r…

原作「コレクター」は、インテリ女学生vs成金ボッチ男の精神バトルを描いた超傑作

「コレクター」というタイトルの映画作品は、大変ややこしいことに複数あるようなのだが、ウィリアム・ワイラーが監督した1965年の「コレクター」は紛れもない傑作だと自分は思っている。 コレクター [DVD] 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D) 発売日: 2016/0…

「悪魔の追跡」と「2000人の狂人」見知らぬ土地の、得体の知れない人たちが怖い映画

自分は、ホラー映画が結構好きなのだが、ホラーというジャンルは細分化すると、「ゾンビもの」「殺人鬼系」「悪魔とりつき系」…などさらに区切れると思う。 その中でも、「見知らぬ土地で得体が知れない人たちに襲われる」系のホラー作品というのが一定数あ…

多重人格モノの魅力…「五番目のサリー」の疑問

中学生の頃だったか、「真実の行方」という映画作品の原作を読んだことがきっかけで、”多重人格”を題材にした小説や映画を好んで探していたときがあった。 「真実の行方」という作品では、街の大司教が殺害されその容疑者としてある青年が逮捕されるのだが、…

漫画「たたりちゃん」をうろ覚えながら語ってみる

小学生の頃…私の幼馴染・Aちゃんの家にはたくさん漫画があって、遊びに行った時にいつも読ませてもらっていたのだが、その中でも強く印象にのこっているのが、犬木加奈子さんという漫画家の作品だ。 自分だったら初見ではまず欲しいと思わない、怖そうな絵と…

この映画のこの悪役がスゴい…!を自由きままに語る

悪役は作品の中で1番印象が強かったりするけれど、“悪いけど魅力的な悪役”“ひたすら怖い悪役”“悪の自覚がないけど、とんでもない奴”…などなど、色々あるかと思う。 今回は、個人的に「この映画のこの悪役がスゴかった…!」と思ったものをあげつつ、好きな映…

「L.A.コンフィデンシャル」原作のエドの魅力について語ってみたい

映画ファンの間でも評価が高い「LAコンフィデンシャル」は、自分も大好きな作品で、原作小説も夢中になって読んだ。 犯罪の絶えない1950年代のロサンゼルスを舞台に、刑事3人が、とある殺人事件をそれぞれ調査するうちに、警察組織の腐敗に直面する……という…

はじめまして

こんにちは! この度は当ブログにお越しくださり、誠にありがとうございます。 簡単ではございますが、本ブログについて、少し説明させていただければと思います。 ●ブログの内容について 本ブログは、筆者が自由きままに、好きな映画・小説などについて語る…