どうながの映画読書ブログ

~自由気ままに好きなものを語る~

"続編の方が面白い!〟と思った映画をあげてみる

映画ファンが語り尽くしたあるあるネタ!?ですが、自分も思いついたものをあげてみたいと思います。

なかなか続編って1作目に敵うことは少なく、1の成功に乗っかっただけのような駄作が多いような気がするけど、たまに「もしかしてこれ1よりオモロい!?」となる作品が…そんな嬉しかった出会いをいくつかあげてみたいと思います。


以下注意点!?

1:3部作や長期シリーズものも”続編”として認める
2:「サスペリアPART2」や「続・荒野の用心棒」など、配給会社がタイトルだけに続編と名付けた何ら関連のない作品は除外
3:異論は認めます!!
4:多ジャンルに詳しいわけではなく、ハリウッド有名作メインで個人の好みを語っただけの呟きになっています。

 

インディ・ジョーンズ魔宮の伝説

冒険映画とは予測できないような、意外性のあるオープニング。悲鳴がうるさいケイト・キャプシャーと優秀な少年助手キー・ホイ・クァンという魅力的すぎる旅の仲間。
ゲテモノ料理が登場したりで好き嫌いがキッパリ分かれそうだけど、こういうシーンも子供の頃ドキドキしたものだ。
そしてなんといってもトロッコのワクワク感!!
「レイダース」はインディのキャラと世界観をつくってくれた傑作だけど、何回観てもあきずワクワクさせてくれたのは魔宮の伝説の方。3もオープニング・終わり方も含めて良かったと思うけど、4は残念でした…

 

「エイリアン2」

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これは2が圧倒的に1番人気のはず!?

リプリーコールドスリープしていたため、地球にいた娘が自分よりも先に年老いて亡くなってしまった…というのが切なすぎる。少女に娘の面影をみたのか必死でニュートを守るリプリー、黙々と仕事をこなすビショップのかっこ良さ、バスケエスの見事な散り様。最高のカタルシスをくれるむき出しのパワードスーツ!?を着てのラストの戦闘……母VS母の戦い、NHKのネイチャー番組みるより情操教育にいい!!ホラーとして圧倒的傑作の1、切ない気持ちが押し寄せる4、そして個人的に全く刺さらなかった3…でも3が1番好きだと熱く語る人もいて、各作にファンがいるのがエイリアンシリーズの魅力なんだろうなあと思う。

 


ゴッドファーザーPART2」

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こちらも続編傑作あるあるだけど、どっちがいいか半々くらいに分かれそうな印象。
エンターテイメント色が強めで隙のない完成度の1作目と、暗くなったけどドラマの重厚さが増した2作目。
デ・ニーロのヴィトーが好きだったり、1作目より複雑な時代に突入して苦悩するマイケルを描いた2作目の方が自分は好きだけど、1あっての2だなあとは思う。
マーロン・ブランドがPART2にも本当は出るはずだったのが、ギャラの折り合いがつかず出演中止になったとのこと。あえていない方がデ・ニーロのヴィトーだけでうまく完結していてラストシーンは余計にドンの存在感が際立ってよかったと思う。

 

 

「ミッション・インポッシブル  ローグ・ネイション」

現段階、6作続いているシリーズの5作目。
ずーっとデ・パルマの1作目が圧倒的に好きだったけど、ローグ・ネイションは1作目の雰囲気に立ち返りつつも、最新のカッコいいアクションをバンバンやるといういいとこ取り!?
新ヒロイン・レベッカ・ファーガソンがかっこ良かった!!
そしてどちらかというといつも一枚看板になりがちなトム・クルーズがずっとこのシリーズをやり続けて、仲間のキャラも定着して、チームものとしてついに活きた!感になんか感動してしまった。去年公開された6作目よりも5作目が好きだけど、次回作があるならあるで、楽しみだ。(トムの怪我が心配だけど)

 


「今、そこにある危機」

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 「レッド・オクトーバーを追え」「パトリオット・ゲーム」に続くトム・クランシー原作のジャック・ライアンシリーズ第3作。圧倒的に「レッド・オクトーバー」のファンが多いイメージだけど、自分は”子供の時に劇場で観た!”という思い出補正のためか、「今、そこにある危機」が1番好きでした。
現地に赴いたライアンたちが待ち伏せ攻撃を受け、必死に逃げ惑うシーンにハラハラ。後半は安定の軍人感が漂うウィレム・デフォーが助っ人に現れ、アクション映画に(笑)。ライアン事務職じゃねえ!とツッコミたくなるが、アクションとポリティカルサスペンスと混ぜこぜになっていて大満足の作品だった。

 


ダークナイト

満場一致と思われる傑作。ヒース・レジャーのジョーカーが凄すぎる。全く緊張感が途切れない150分。正直「ビギンズ」を観たとき、「やだあ〜ティム・バートンゴッサムシティ返して」とか思ってたけど、まさか別モノでこんなに凄い続編をつくってくれるなんて…ライジングも面白くて、締め方も綺麗だったけれど、2作目がやっぱり1番凄かったと思う。

 

 

バットマン リターンズ

ノーラン版もよかったけど、なんだかんだでバートン版バットマンの方が好きかも… ジャック・ニコルソンのジョーカーも素晴らしかったけど、バットマン以上の陰キャが暴れまわる2作目の方が自分は好き(笑)。冒頭、赤ちゃんのペンギンが捨てられて廃道を行くオープニングだけで心掴まれる。メンヘラ拗らせたようなセリーナのキャットウーマンも大好きでした。

 

 

スパイダーマン2

あまり詳しくないアメコミものですが、1作目が起承転結の”起”になって2作目以降でヒーローの苦悩のドラマを描いていることが多いのかな、と思う。ヒーローと私生活の掛け持ちが上手くいかないピーター、大人になるってなんてしんどいんだろう。列車上での死闘を経てピーターを助ける乗客たちの優しさにうるっと来る。
MJがピーターを送り出すラストシーンも大好きだ。3は敵もドラマもちょっと詰め込みすぎたのかなあ。

 


死霊のはらわた2」

死霊のはらわたII [Blu-ray]

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1作目から既にコメディに覚醒する気配はあったのではないかと思うけど、2作目はそれを堂々とやってくれた上、ホラーとしての立ち位置も保っている絶妙なさじ加減。自分の右手と必死に格闘するブルース・キャンベルの壮絶コント。ゾンビになったとはいえ、ガールフレンドに対するわりと情け容赦ない仕打ち。まさかのラストのSF展開には心をグッと掴まれる。
はじめからもう100%コメディで行ったような「キャプテンスーパーマーケット」(3作目)も好きだけど、意外性のある展開をみせてくれた2が衝撃的でした。

 


28週後

1作目(28日後)がそんなに刺さらなくてまーったく期待してなかったら、アレ?もしかしてこっちの方が面白くない!?となりました。暗くて重いドラマ重視の1作目よりもパンデミックパニックアクションと化した2作目の方がボンクラ人間には刺さりました。途中助けてくれる「俺の屍を越えていけ」的・軍人ジェレミー・レナーがカッコよかった。

 

 

仁義なき戦い 広島死闘編」

仁義なき戦い 広島死闘篇 [Blu-ray]

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邦画はあまり観てないのですが、こちらはおススメされて観る機会がありました。実質シリーズの2作目でありながら、これ1本で成立している外伝的な立ち位置。これだけ観ても全然OKな上、最高傑作というお得な作品!?

成り行きでヤクザ者になったものの利用されるだけ利用されて捨てられる山中。若い頃の北王子欣也が端正な顔立ちでヤクザになってもどこか純朴な雰囲気があり、悲しい。悪役だけど惹きつけられる千葉真一の迫力がスゴい。
邦画や任侠映画を普段あまりみない自分でも、大変な時代を生き散っていった若者の青春ストーリーとして胸に刺さるものがあった。

 

 

「女囚さそりシリーズ けもの部屋」

女囚さそり けもの部屋 [DVD]

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全部で4作あるシリーズの3作目ですが、3作目がぶっちぎりで面白かった…!男に裏切られて投獄されたさそりの仇名を持つ松島ナミ。一匹狼の彼女が今回は自分以外の女性の怒り悲しみを引き継ぐ…とストーリー性も高く、なにより悪役陣が超個性的で輝いています。腕を切られても追いかけてくる刑事役の成田三樹夫(笑)、変てこなインテリアを好む娼婦の元締め女社長…など一度みると忘れられない。

邦画は時代劇のシリーズとかでも面白い続編がいっぱいありそうなジャンル。

 

マッドマックス2

北斗の拳」的世界観の衝撃、少年と孤独な男の絆というハートウォーミング要素、クライマックスのアクションの迫力…好きだったのはやっぱり2作目。1作目のホラーのような緊迫感やメル・ギブソンの圧倒的目力も凄いので意見の割れるところかもしれませんが…

まさか4作目(怒りのデスロード)まで大傑作だとは予想だにしなかった(笑)。

 

以下、蛇足ですが、「続編もすごく面白くて好きだけれど、やっぱり1作目の方が好きかな…」と思った作品もいくつか挙げてみたいと思います。

 

ターミネーター2」

時空を超えた切ないラブストーリーのような1作目と、少年とロボの友情(父子愛)がアツい2作目…どっちも大好きで迷うけれど、ラストの「嵐が来る」のカッコよさ、シュワちゃんよりもサラ・コナーがカッコよかった1作目の方が自分は好きかも。でも2の「1作目の敵が味方になる」という展開の意外性だけで惹きつけられるし、2が好きという人の方が周りには多い気がする。

 

スター・ウォーズ 帝国の逆襲

「新たなる希望」か「帝国の逆襲」か…AT-ATを初めて目にしたときの絶望感、帝国のマーチのかっこ良さ、小さくて強い師匠キャラ・ヨーダの衝撃…もし自分がリアルタイムに思春期で劇場でみてたらラストの展開には息をのんで立ち上がれなかったと思う。けど最初にみた「新たなる希望」のワクワク感、なんといっても「ヤヴィンの戦い」の緊迫感とカタルシスが大好きでやっぱり1作目かなあ…と思う作品です。

 

ランボー/怒りの脱出」

アメリカンニューシネマの味わいが強い1作目、筋肉と火薬がモノを言う2作目。2も決して中身空っぽというわけではなく1のテーマを繰り返しているところもあると思いますが、でも映画としては1がやっぱり圧倒的に傑作じゃないかなあ。

 

「新・猿の惑星

 「猿の惑星旧5部作」の3作目。うわあ、よく出来てるなあと唸ってしまった。「人間が猿の惑星にやってきた」1作目と対をなすように、「猿が人間の世界にやってきた」3作目。社会的なメッセージも強いし、何よりその後の4、5と続く展開を見事につなげてくれた。「5部作中のMVPは誰?」ときかれたら「3作目」じゃないかと思うけど、1作目の衝撃度と完成度は超えられないのでやっぱり1番凄いのは1の猿の惑星

 

最近の作品は観れていないものが多いけど、観ると案外当たりだった…!!という作品はきっとあるのでしょう。

有名どころでパッと思いついたのがこんな感じでした。