どうながの映画読書ブログ

~自由気ままに好きなものを語る~

ホラー

「ワーロック」…ポンコツ魔法使いと逞しいヒロイン

同じタイトルで西部劇の名作があるようですが、こちらは89年公開のファンタジーホラーのワーロック。 監督は「ガバリン」のスティーヴ・マイナー、脚本は「逃亡者」「アライバル」のデヴィッド・トゥーヒー、音楽はジェリー・ゴールドスミス…と意外に豪華な…

「ザ・リッパー」…殺しのドレス風!?フルチのエロス・スプラッター

ルチオ・フルチが「墓地裏の家」のあと82年に撮った猟奇サスペンス。 このジャンルが下り坂の時期に制作された作品だと思いますが、晩年の作品に比べると予算はあったのかNYの空撮などロケーションはしっかりしています。 「イノセント・ドール」のようなロ…

「影なき淫獣」…美女と絶景と足フェチと…先駆的ジャーロの名作

カルロ・ポンティ製作、セルジオ・マルチーノ監督による1973年公開のイタリア製ジャーロ。 スラッシャー映画の先駆的存在と呼ばれ、タランティーノのお気に入り作品でもあるそう。 後半3分の1が爆上がりで面白かったです…!! 影なき淫獣 完全版 -デジタル・…

「チャイルド・プレイ2019」…メンヘラチャッキー、思ったよりいいリメイク

人形の出来がイマイチやなーと思って気になりつつもスルーしてたチャッキーリメイクを観てみました。 「ゾンビ」→「ドーン・オブ・ザ・デッド」のように別の方向性を目指したのが吉、哀しみホラーの要素はしっかりあって個人的にはアリな作品でした。 チャイ…

「デッドリー・フレンド」…美少女ロボゾンビ、バスケで頭ドカーン

ウェス・クレイヴンが監督、「ゴースト ニューヨークの幻」のブルース・ジョエル・ルービンが脚本を手掛けた1984年の作品。 前半は良いのに後半が迷走気味、けれど美少女ロボゾンビ!?を演じたクリスティ・スワンソンが魅力的で記憶に残る1作でした。 IQの…

ロバート・イングランドの「オペラ座の怪人」…君の前前前世から僕は君を探し始めたよ

子供の頃自分が初めてみた「オペラ座の怪人」がこれだったのですが… オペラ座の怪人 [VHS] アミューズ・ビデオ Amazon めちゃくちゃグロくてびっくり、だけどストーリーはしっかりしてて時を超えるタイムスリップ展開が秀逸。 基本は原作(ミュージカル)に…

「ザ・センダー 〜恐怖の幻想人間」…悪夢を転送する哀しきテレパシスト

病院に運びこまれた自殺未遂の青年。彼は他人に自分の悪夢を転送してしまうテレパシストだった… 82年制作のイギリス製ホラー。 大人しめの作品ではありますが、テレパスの設定が上手くサイコサスペンスに生かされており、また幻覚の映像表現も独創的で印象に…

「メデューサ・タッチ 恐怖の魔力」…絶望した人間の裁き、70年代超能力ディザスタームービー

「オーメン」「キャリー」が公開された翌々年の78年に制作された超能力ホラーですが… 殺人ミステリから始まってオカルトものへ、ラストはディザスタームービーへと化す脚本が見事。 現実の無差別殺人が頭をよぎったり、現代の閉塞感と重なるものを感じてしま…

「ワックスワーク」…vs全ての怪奇映画!!異次元バトルホラーの良作

中古のVHSの叩き売りで発掘、パッとしないスプラッターかと思ったら意外に面白かった1作。 「ラストアクションヒーロー」と「ナイトミュージアム」を足したような…??子供の心に戻してくれる、ファンタジーとコメディ色の強い楽しいホラームービーでした。 …

「ダゴン」…抗う人の意志と無情な血の運命

いあ!いあ! スチュアート・ゴードン2001年の監督作、未見で気になっていたのを初鑑賞。 「死霊のしたたり」のようなユーモアあるやりすぎエログロ路線とは全く違って、得体の知れない集団に取り囲まれる恐怖、逃れられない血の宿命…シリアスに怖い王道ホラ…

アルジェントの「オペラ座の怪人」…驚愕!!美しき変態ネズミ男

劇団四季のミュージカルが好きで間違ってこのビデオ借りちゃった人はきっとトラウマもの。 ホラーファンが観てもなかなか珍妙な作品で、アルジェント好きの人間が観ても「どうした、アルジェント!?」とのけぞるような、別の意味で記憶に刻まれるトンデモな…

「トラウマ/鮮血の叫び」…アルジェント首切り殺人事件

ダリオ・アルジェントが娘・アーシアを主演に迎えた93年の作品。 どこか「サスペリア2」を彷彿させるジャーロもので決して面白くないことはないのですが、アメリカをロケ地にしたからかビジュアル的な魅力が半減。 音楽はピノ・ドナッジオが担当していますが…

アルジェント後期傑作「スタンダール・シンドローム」を独自解釈してみた

性暴力の被害に遭った女性の精神崩壊を描くダリオ・アルジェント監督作。 殺人シーンにいつものような芸術性は皆無で淡々と渇いた感じ。ストーリーは破綻こそ少ないものの解釈を委ねたようなやや難解なつくり。 好みが分かれそうな作品ではありますが個人的…

「悪魔の墓場」…ヨーロッパ製リビングデッド、ゾンビの出来が秀逸

英題:The Living Dead at the Manchester Morgue。 ロメロの「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」(68年)と「ゾンビ」(78年)の間…74年にスペイン・イタリア合作で作られたゾンビ映画。 「サンゲリア」のような作品を期待するとマジメかっ!!となる社会…

「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」4Kリマスター版観てきました

ゾンビ映画の原点になった「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」の4Kリマスター版がこの度劇場公開されるとのことで観に行ってきました。 自分が「ナイト〜」よりも先に観たのは「ゾンビ」の方。高校生の頃映画秘宝で取り上げられていてどんな作品なんだろう…

「キャッスル・フリーク」…スチュアート・ゴードンの陰惨古城ホラー

スチュアート・ゴードンとチャールズ・バンド率いるフルムーン・ピクチャーズが組んだ95年のホラー。 他作品に比べるとかなり地味な印象ですが、家族ドラマの要素もあって個人的にはとても好きな作品でした。 アメリカ人のジョンは見知らぬ親戚から古城を相…

「ザ・ブルード/怒りのメタファー」…クローネンバーグの隙がない傑作家族ホラー

カルト宗教に入った妻の下から子供を連れ戻す…クローネンバーグの当時の実体験が色濃く反映された作品だそうで… 本監督の初期の傑作、肉体の変容という一貫したテーマも在りつつ明快な家族ホラーになっていていいですね。 ザ・ブルード/怒りのメタファー リ…

ルチオ・フルチの「恐怖!黒猫」…物静かなホラーだけど雰囲気は良かった

フルチが「地獄の門」と「ビヨンド」の間に撮った81年の作品「黒猫」が初Blu-ray化。 「時計仕掛けのオレンジ」のパトリック・マギーと「4匹の蝿」のミムジー・ファーマーが主演、脇はフルチ作品の常連が固めています。 ゴア描写は少なく思った以上に静かな…

「ドクター・ブッチャー」…ゾンビと食人族とイアン・マッカロック

映画「サンゲリア」で主演を務めるイギリス人俳優、イアン・マッカロック。 特典映像などで披露されるエピソードでは気難しく撮影時には他の出演者と打ち解けられず孤立していたそう。 時を経て作品が再評価されてファンイベントなどに呼ばれても終始しかめ…

「恐怖の報酬」劇場で再鑑賞してきました

先月目黒シアターという劇場にて「恐怖の報酬」「ウィッカーマン」の2本立て上映があり、観に行ってきました。 時間の関係で「恐怖の報酬」1本しか観れなかったのですが、このブログを始めてから出会った中で1番衝撃だった作品。大きな劇場ではなかったけれ…

「サザン・コンフォート」…ウォルター・ヒル最高傑作!?ボンクラ小隊決死の脱出劇

81年制作、日本国内では劇場未公開だったというウォルター・ヒル監督作。 ジャケ写は戦争映画のような雰囲気ですがサバイバルホラーと言っていい仕上がり。 「田舎で得体の知れない人に襲われる」系ホラーの醍醐味もあり、個人的には今まで観たウォルター・…

「肉の蠟人形」1997…フルチとアルジェント、イタリアとハリウッドの狭間で…

(この記事のあと暫く更新をお休みします。) アルジェントとフルチが共同制作するはずだったのにフルチが急死。〝ルチオ・フルチに捧ぐ…〟というテロップとともに幕を開ける1作。 昔VHSで一度みたきりだった「肉の蠟人形」を久々に鑑賞しました。 同時期・…

「幻想殺人」…映像もストーリーも鮮やかなフルチの傑作ジャーロ

「マッキラー」に先駆けてフロリンダ・ボルカンを主演に迎えたルチオ・フルチ監督による71年の作品。 ルチオ・フルチの幻想殺人 デジタル・リマスター版 [DVD] フロリンダ・ボルカン Amazon 評価が高いようで気になっていた作品ですが、大きな破綻なくストー…

「ボーンヤード」…超能力おばさんvs巨大ゾンビプードル

ハピネットさんの第13期ホラーマニアックスシリーズが続々と発売、知らないタイトルもあって気になるものばかりですが今月発売されたタイトルの1つがこれ。 ホラー・マニアックスシリーズ 第13期 第2弾 ボーンヤード -HDリマスター版 - [Blu-ray] エド・ネル…

「ゾンビ3」…知能派ゾンビとマザコン息子マイケル

日本では「ゾンビ3」というタイトルになっているもののロメロの「ゾンビ」とはもちろん無関係、原題が「Zombi3」である「サンゲリア2」とも全く関係のない作品。 81年公開、監督はアンドレア・ビアンキというイタリア人でこの時期につくられたマカロニ・ホラ…

「悪魔のサバイバル」…サバゲー集団vs連続殺人鬼、ファイッ!!

山奥に遊びに出かけた若者たちを血に飢えた殺人鬼が襲う… ホラーのテンプレみたいな設定しつつ他作と異なる趣向が盛り込まれた80年代異色スラッシャー映画。 パッケージ詐欺というか、意外に殺人も流血も少ないアクションコメディテイストな楽しい1本です。 …

「暗闇にベルが鳴る」…「ハロウィン」「スクリーム」の原点、クリスマス真っ暗ホラー

子供の頃家に誰もいないときに掛かってくる電話ってドキッとして怖かったりして、電話には独特の不安感!?がありますね。 暗闇にベルが鳴る HDリマスター版 [Blu-ray] オリヴィア・ハッセー Amazon 1974年にカナダで制作された低予算スラッシャー映画ですが…

「フルチトークス」/「フルチ・フォー・フェイク」…ドキュメンタリーでみるフルチの表裏

フルチ監督作ではありませんが、没後25年に際しこちらもニューリリースされたタイトル。 両作品ともドキュメンタリーで「フルチトークス」の方は監督本人が自らを語る内容、「フルチ・フォー・フェイク」の方は親交のあった人たちによる証言を集めたものにな…

「マッキラー」…フルチとは思えない!?深く隙のない骨太傑作サスペンス

2021年はフルチ没後25年ということでBlu-rayが出たり限定上映があったり配信がスタートしたりとこれまで観れなかった作品をみれるチャンスに満ちた1年でした。 今回ニューリリースの対象になっていないタイトルですが、「サンゲリア」以前にフルチの名を世に…

「新デモンズ」…特殊効果とロケ地は優秀、フルチ晩年期オカルトホラー

正式な続編は「デモンズ2」まで、アルジェントが制作チームに入っているのは「デモンズ4」まで…その後もランベルト・バーヴァやミケーレ・ソアヴィが関わりつつ6まであるデモンズと名の付いたシリーズ。 ルチオ・フルチの新デモンズ [Blu-ray] ブレット・ハ…