どうながの映画読書ブログ

~自由気ままに好きなものを語る~

「サスペリアPART2」4KレストアUHDBlu-ray/78年日本劇場公開版を鑑賞しました

サスペリアPART2」4Kレストア日本公開45周年記念UHDBlu-rayが昨年12月20日に発売。

4枚組のBOXの方は大ボリュームの内容で、なかなかイッキミできず特典含め少しずつの鑑賞になりましたが、ようやく目玉の部分を鑑賞し終えました。

21年に4Kレストア版が劇場公開された際にも観に行ったのですが、ダウンコンバートされたものだったらしく、さらに綺麗な映像になっていて驚き。

あまり鮮明になりすぎると「例のあのシーン」がネタバレになってしまうのでは…と心配でしたが、とても自然に溶けこんでいて、上手く撮られていたんだなーと改めて感心。

赤や黒の色が美しく、あの時代のイタリアの摩訶不思議な世界に連れて行ってくれる、素晴らしい映像でした。

 

今回のBlu-rayの「日本版のみの特典」として収録されてるのが〝78年日本劇場公開版〟。

尺としては「従来の劇場公開版」と同じく105分ですが、所々に違いがあって驚きました。

・画面が異様に明るい
フィルムの保存状態によるものなのか分かりませんが、映像が異様に明るく白飛びしているような印象でした。

マークとカルロが噴水広場で話す印象的な場面は、夜のはずが夕方5時ごろにしか見えない明るさ。

暗闇に浮かぶはずの背後のブルーバーも目に入って来ず幻想的な雰囲気が薄まり、屋敷の探索シーンも明るすぎてスリルが激減。

比較すると今回の映像の美しさが余計に目に沁みました。

・独自のタイトルロゴ
オープニングでは、黒バックに白文字のシンプルなタイトル「DEEP RED」の代わりに、見慣れない水色のタイトルロゴ「SASUPIRIA PART2」 が挿入されてびっくり。

サスペリア」の公開の方が先だった日本、それに便乗しようと東宝東和さんがつくったものでしょうか。凄いフリーダム(笑)。

・字幕が全然違う
字幕は下位置ではなく、右位置に縦文字で付いていました。

翻訳も今とは全く違う趣で、

「ピアノが女の体に思えて弾いていて欲情する」
→「僕にはピアノは楽しい女だ。ケツをなでてやるんだ」

「医者によると僕は父を憎んでいて父を殴る代わりにピアノを叩いているそうだ」
→「精神分析だったら父を憎んでいたからだろう。父の歯を折るつもりでキーを叩いてる」

ストレートな表現が多く、特に繊細なカルロは粗野な印象に(笑)。

公開時はこんなだったのかーと驚きました。

・凄惨な死のモノクロ処理
犯人が酷い最期を迎える場面。残酷描写を軽減させるためか「ゾンビ」の日本初公開版と同じく数秒モノクロ処理がされていました。 

わずか数秒なのであまり意味を感じず、他のゴアシーンはやらなくていいんかい!!と思ってしまいました(笑)。

・謎の効果音が追加
驚かせ効果を増幅させたかったのか、謎の効果音が何箇所か加えられていました。

・マークがアパートで作曲作業をしているときに犯人がやって来る場面。天井から白い粉が落ちて来るところで大きな効果音&犯人の足音が追加。
こんな大きな音に無反応な主人公に違和感が増します(笑)。

・アマンダが自宅で首吊り人形を発見した時に驚かすような大きな効果音

・ジョルダーニが浴室のダイイングメッセージに気付いて振り返るところで同じく大きな効果音

・クライマックス真犯人の顔が鏡に映った瞬間にデュクシ!!というこれまた不自然な効果音

突然大げさな音が鳴るのに笑ってしまいました。

 

画面の明るさ含め驚きの連続でしたが、始まりに挿入される東宝東和のロゴ、フィルムの雑音もしっかり収録…など公開当時の追体験ができる他にはない味わいがありました。

超貴重映像で、観ていてとても楽しかったです。

 

新規映像を含んだ特典映像も充実。

アルジェント本人のインタビューはもちろん、トップバッターで殺されるマーシャ・メリルのインタビュー、冒頭でカルロの子供時代を演じていた元子役さんのインタビューはこの方たちの作品語りを観るのが初めてで、とても興味深かったです。

ブックレットはアルジェントがインスピレーションを得たホッパーの絵画が載せられたお洒落なデザイン。

DVDでーたさんの先月号の付録には「アナザーバージョンのジャケ写」が特典で付いていて、入れ替えてみました♫

自分は2012年に発売されたBlu-rayは購入しておらず、手元にずっと持っていたのは2005年の紀伊國屋さんから出たDVD−BOX。

今回のBlu-rayは本編の映像が格段に綺麗になっていて、プラスアルファの特典も自分は大いに楽しませてもらい大満足でした。

日本語吹替もバージョン違いで収録されているようなので、これから観てみたいと思っています。

人生のベストの1本、何度見ても素晴らしいです。

 

↓↓過去記事の「完全版と公開版の違い」、新しく2か所発見があったので追記しました。

dounagadachs.hatenablog.com