どうながの映画読書ブログ

~自由気ままに好きなものを語る~

「シャドー」…アメコミ風!?90年代異色ヒーローアクション

ダリオ・アルジェント監督の同名タイトルの方が有名な気がしますが、こちらはラッセル・マルケイ監督による1994年のアクション映画。

シャドー [DVD]

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ティム・バートンバットマンと、ドクター・ストレンジを混ぜて超B級にした感じ!?


舞台は1920年代…主人公のラモント(アレック・ボールドウィン)は悪行を尽くす堕落した男でしたが、チベットの聖者に出会って更生。ニューヨークに戻り、悪を倒すヒーローに生まれ変わります。

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チベットの宝具!?ヒトのような顔と意志を持って襲いかかってくるナイフ。これだけでハート鷲掴みでした。

しかし主人公のラモントが強いのか弱いのか、よく分かんない(笑)。特殊能力を授かったみたいなんだけど、

・一瞬で顔を変えて別人となる → 凄腕マジックみたい
・己の姿を消して攻撃できる → 影(シャドー)だけは消せず、影に攻撃当たるとダメージ
ジェダイみたいに相手に暗示をかけられる → これが1番すごい。でもかけられない相手が意外なところに…!

普通の人よりは強いけど、アベンジャーズなんかに入ったらきっと即死でしょう。


そんな中…!
市の博物館に届けられたミイラの棺からジンギス・カンの末裔だというシワン・カーンが出現!!

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カーンの登場シーン、カッコいい~。めっちゃ強い英霊が来た感じ。

カーンの能力は念動力と暗示。どうしよう、シャドーよりこっちの方が強そう!!

シワン・カーンを演じているのは、「ラスト・エンペラー」で皇帝・溥儀を演じたジョン・ローン

目力のあるハンサムで、アレックよりこっちの方がカッコいいなーと思ってました(笑)。

一瞬スーツ姿みせてくれるけど、現代に溶け込まず、ずっと民族衣裳のまま、高層ビルを散歩という堂々とした佇まい。

 

ジンギス・カンの意志を継いだというカーンは、世界を征服して新たな皇帝となろうと目論み、とある科学者が開発中のベリリウム爆弾を手に入れようとします。

果たしてヒーロー・シャドーはカーンの野望を阻止できるのでしょうか!?


本作、意外にキャストが豪華で、科学者役でイアン・マッケランティム・カリーが出演しています。

しかし何といっても魅力的なのは、ヒロインを演じるペネロープ・アン・ミラー

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曲線美あるドレスを颯爽と着こなす姿が美しいです。

街はティム・バートンゴッサム・シティを明るくしたような雰囲気。よく出来たハリボテがめっちゃ頑張っています。

主人公を運ぶオシャレなタクシーキャブ、シャドーの仲間に与えられる赤色の指輪、消えるメッセージレター…童心をくすぐる世界観もバツグンです。

 

原作はいわゆるパルプ・マガジンみたいで、アメコミっぽい雰囲気も納得…!!

Blu-ray化はおろか、CDケースみたいなDVDしか未だ売ってないけど、Amazonで配信だけはされてるみたいですね。

マルケイ監督が「ハイランダー」みたいにシリーズになることを期待しつつ、結果としてはヒットしなかった作品なのかなあ。

 

www.cinematoday.jp

↑いつの話だよと思ったら2010年…。ガセネタか(笑)

 

なんか、もうちょっと頑張れば当たったのでは?!という大変惜しい感じのする作品ですが、古いアメコミっぽい独特の雰囲気が個人的には大満足の作品です。