上映スケジュールが電車かバスの時刻表みたいになっててびっくり(笑)。
この夏休み最大の目玉作品!?「劇場版 鬼滅の刃 無限城編 第一章 猗窩座再来」を観に行ってきました。

原作23巻は既読。
ちょうどコロナが始まった時期だったか、18巻まで出ていたタイミングで一気読み、以降リアタイで単行本を買って読みました。
その後アニメも追ったのですが、じっくり丁寧にお話を再現していてテンポがゆっくりめ。
個人的にはジョジョ1・2部みたいに怒涛の勢いでやって欲しかったなー、ギャグパートが歳のせいもあるのかじっくりやられると気恥ずかしいなー…作画は圧倒的にアニメの方が凄いけれど、スピード感のある原作の方が好みで、アニメは途中リタイアしていました。
でも漫画の無限城編はすごく好きで、上弦の壱・弐・参がみんな魅力的。
序盤から群を抜いて面白いというよりだんだん巻数を追うごとに引き込まれていったのですが、バトル漫画にありがちな回復役が不在。
〝死んだと思ったキャラが生きてた〟という展開もなく、煉獄さんがやられたところからすごい緊迫感を感じるようになりました。
組織の命令であちこち行かされて怖い敵と戦わされるところ、四肢欠損の描写をはじめ意外とかなり残酷なところなど、「クレイモア」と印象が重なったのですが、ダークな雰囲気が好み。
主人公が唯我独尊の変わり者キャラでなく超真面目少年で、高いコミュ力を発揮しながら周りをまとめていくのに新鮮さを感じました。
アニメは追えていなかったけど、今回予習にあたり柱稽古編の最終話〝産屋敷ボンバー〟だけ鑑賞。お館様半端ねえ…
鬼殺隊の入隊試験がやたらと過酷だったりして、この組織が1番ヤバいんじゃないの!?序盤を読んでいるときには「このお館様が真ラスボスに違いない」と思っていました(笑)。
覚悟ガンギマリの奴しかいない鬼殺隊。鬼の方に人間味を感じてしまう場面も多く、”善悪どっちにもなりえた”ドラマに心を揺さぶられます。
(ここから映画ネタバレあり)
さて155分の今回の劇場版。
序盤はテンポが良く、「インセプション」みたいな無限城の映像にワクワク。
後半から回想シーンの厚みが増してきてやっぱり長い。あっちこっちに場面が移動してバトルの緊張感が途切れてしまうのが残念。
けれど戦闘シーンの作画クオリティはとんでもなかったです。
初っ端のバトルはしのぶさんvs童磨。
しのぶさんが〝もっと身長と筋肉が欲しかった〟と嘆くところで不覚にも泣いてしまいました。
甘いイメージだったしのぶさんの声から今回は怒気が伝わりまくってきて、悔しさに悶絶。
トータルでみるとしのぶさんと珠代さんが鬼滅のMVPと言っても過言ではなく、出来ないことから出来ることを切り開いていったしのぶさんめちゃくちゃカッコいいのですが、姉の仇に返り討ちに遭うここの展開は漫画でも絶望感しかなかったです。
童磨も欠落したサイコパスオーラが出まくっていて声のイメージがぴったり。
この人も意外と出自は気の毒だったりして、「無情な現実を受け入れないアホな大人が哀れ」と言い切る冷めた目線にはちょっぴり共感(笑)。
ゲスな悪役と切って捨てれないものを感じるキャラクターでした。
カナヲにバトンタッチするところで一区切り、次回への引きも素晴らしかったです。
続くバトルは善逸vs獪岳。
ぽっと出の印象しかなかったですが、原作をいい具合に忘れていたせいもあってか、ここは回想シーンも長く感じずスッキリとみれました。
承認欲求に囚われ、上昇志向の強い兄弟子の獪岳。
師範が弟子を2人とったのが許せず「なぜ俺だけをみてくれないんだ」とずーーっと拗らせてるちっちゃい男で、改めてみると人間臭くていいキャラしてました。
鬼の徘徊する夜に寺を追い出されたり、よりによって黒死牟に出会したり、怖い目にあってばかりで気の毒な面もあったようには思いますが…
単なる嫌な奴じゃなくて、隊士としては真面目な努力家だったというのが何だか切ない。
いいところをしっかり見てくれてる人が身近にいたのに満たされなかったのね…
普段文句ばっかり言ってそうな善逸が常識人で、我儘兄貴に寄り添おうとする懐の大きさにギャップ萌え。
優しかった人のところにちゃんと仲間が助けに来てくれて、ほっとしてスカッとなるエンドでした。
そして後半はついに猗窩座再来。
おしゃべりが好きで強そうな人はすかさず鬼に勧誘。寂しがり屋っぽいところも妙に人間らしい猗窩座。
シンプルな打撃技がアニメ映像で盛り盛りに…
義勇さんの「背中が痛くて怒ってる」からの痣覚醒がめちゃくちゃカッコよく、普段物静かな人が爆発する姿が胸熱。凪がもはやローアイアス。
そしてこんな猗窩座とやりあった煉獄さんもめちゃくちゃ強かったんだなーとしみじみ。
いきなり登場していきなり死んでいった煉獄さん。
派遣バイトでたった1日一緒だった先輩がここまで爪痕を残すなんて…怒涛の勢いの死に様だったけど、その影が以降もずっと残り続けるいいキャラだったなーと勇姿が蘇りました。
素流道場の師匠と煉獄さんがどことなく似ていて、それで仲間にしたかったのかなーと思ってしまう重なりっぷりでした。
ボロボロになりながらも〝意識外からの攻撃!!〟で猗窩座を追い詰める炭治郎。
ここからバトルシーンに何度も回想が入り、緊迫感が途切れ途切れに…
伊之助との会話からお父さんのヒグマ退治のくだりまで、とにかく長かったです。
さらにクライマックスに挟まれる猗窩座の回想シーン。ここは目玉なのでガッツリやるだろうと覚悟していたので納得。
漫画版で小話として出てきた隣の道場の息子の横恋慕エピソードまで盛るのかなーと思っていたのでむしろ予想よりスッキリした印象。
「病気の人は別に謝らなくてもいいのに…」って狛治がめちゃくちゃいい奴で涙。
介護を一切苦に思わない自己献身の精神が改めてみると凄すぎる。
病身の狛治父の痩せ姿が痛々しく、あんな結果になってしまったけど息子想いのお父さんだったのね…
道場の師匠が大してよく知らない罪人の青年に愛娘の世話を丸投げするってどうなんだ!?って思ったけど、朗らかそうにみえてこの人も相当神経が参ってたのかも…
恋雪の「来年も再来年も…」のところでボロ泣き、バッドエンドが確定したあとで見せられる幸福な回想に心抉られます。
隣の道場息子が鬼より鬼畜すぎて、こいつこそ地獄行き確定じゃないでしょうか。
煉獄さんとの戦いのあとで猗窩座を「卑怯者」呼ばわり、「煉獄さんは皆を守った」と叫んでた炭治郎、相手の地雷踏みまくってたんだなーと原作のお話の構成の上手さに改めて感心するばかりでした。
漫画にはなかったお手玉の描写、時間経過とともに大切なものが増えていく感じが伝わってきて美しい。
所々で原作にないシーンが加えられているようでしたが、伊黒さんと蜜璃ちゃんが手を繋ぐところでは、この2人はそういうのも出来ないものだと思っていたので意外に思ってしまいました。
無限城が本当に無限なのにびっくり。次回への引きも上手く、続きがすぐに見たくなる幕引きでした。
かなり数が用意されてたのか、公開3日目でも入場特典がいただけました♫

1本の映画をみているというより、凄まじい高クオリティのテレビアニメ総集編をみている感覚になってしまいましたが、この手のシリーズものアニメとしては致し方ないことなのかも。
トイレに立つ人が何人かいましたが、皆回想シーンで上手い具合に抜けていくのに感心(笑)。
朝7時00分の回でしたが早朝からかなり席が埋まっていて、フードコーナーにも店員さんがしっかり待機。映画館のいつもと違う空気に圧倒されてしまいました。
スピード感ある方が好みの人間はどうしても長さを感じてしまいましたが、バトルと映像はしっかり楽しめたので満足。
岩柱の戦闘シーンがアニメで見るとめちゃくちゃカッコよかったので、上弦の壱戦がとにかく楽しみです。