新作も旧作も気になっている作品は沢山あるのですが、80年代パニックもののヒット作「アリゲーター」とその続編「アリゲーター2」を観てきました。
かわいいディスプレイ…!!(思いの外本編とリンクしてました)
2本まとめての鑑賞になりましたが、1はしっかり作られたアニマルパニックものとして見応え充分で大満足。
2は力が抜けるようなまったりB級映画でしたがなんか癒されました(笑)。
ちょこっと感想をまずは1作目から。
開始5秒で傑作の予感…!!
子供が露店で買って可愛がっていたアリゲーターの赤ちゃん。部屋に糞されたとイライラしたお父さんがワニをトイレに流してしまう…
まったくタメがなくいきなり始まるストーリー、あまりの勢いの良さに笑ってしまいました。
その12年後…研究所から不法投棄されたホルモン剤を取り込んだワニは体長10メートルを超える巨大生物に…
実験動物を扱う製薬会社と悪徳ペット業者が繋がっていたり、動物の命を使い捨てにして儲ける人間社会の暗部などがしっかり描かれていて意外に真面目なストーリー。
アニマトロニクスを使っているところと、模型を背景に普通サイズのワニに演じてもらったところと両方あるようでしたが、編集が上手くて「ホントに巨大ワニが暴れてる!!」と思わせる興奮感ある映像がとても良かったです。
下水道の登場シーンの見せ方、夜のプールに身を潜めているところなどの画づくりも素晴らしい。
なかなか姿を現さないワニに捜査が空回りするところなど基本ジョーズを彷彿させるストーリーですが、こちらは実在しないはずの巨大ワニ…トラウマを抱えた主人公が誤解されて孤立するところもドラマがあって良かったです。
しかし捜査協力してくれるワニ博士の女性とあれよあれよという間にいい感じに(笑)。
度々いじられる主人公の薄毛、過保護でうるさいヒロインの謎オカン…ワニそっちのけで唐突に挟まってくるラブに困惑。
出番少ない登場人物も妙に印象に残り、大佐がワニの求愛の鳴き声を再現するところは一体何を見せられてるんだー!?と爆笑でした。
クライマックスでは結婚式場に突撃するアリゲーター。
なぜか狙ったように悪徳社長とグルの市長をしっかり制裁してくれて、気分スッキリ。
序盤に突然出てきたマッドボンバーがしっかり伏線となっていてダイナマイトでやっつける展開も上手いなーと感心でした。
署長と君のお母さんお似合いじゃない、HAHAHA!!
ベタだけどラストはシリアスに締めくくっていて王道アニマルパニック映画を観た満足感が残りました。
続いて2作目。
10年後に撮られたという続編ですが、前作との繋がりはなく登場人物も変わっています。
80年代らしい景気の良さはもはや感じられず、ザ・説明な台詞が多いのがダメ90年代映画。
地元住民と悪徳社長が土地開発で揉めてるみたいなドラマを延々とやってて肝心のアリゲーターがなかなか出て来ません(笑)。
プロレスとワニの登場シーンを被せる謎センスにも笑ってしまいました。
孤立していた前作主人公と違い、今回の主人公は奥さんとラブラブで住民の信頼も厚い警官。
理解ある上司に子犬系イケメンのバディ、ワニハンターのおっちゃんまで仲間になってくれる恵まれた人脈。
前作以上に悪役が出張ってくるストーリーですが、ミスター・ブラウン、駆除するために一応ワニハンターを雇ったり現場に立ち会ったりはしていて、真面目なのかどっちだよ!?って思いました。
話がワニ退治から逸れて散漫になってる上、前作と違ってワニの大きさや迫力が伝わってこない映像が残念。
1番の見せ場はワニハンターのおっちゃんチームが巣で奮闘するエイリアンっぽい場面でしょうか…
最後のバトルも遊園地でやってくれればいいのにあっけない「ジョーズ」の二番煎じで終了、もっと弱点狙ってチーム戦するとことか観たかったような気がします。
けれど異様なまったり具合が謎の癒し…!!
後半一切出番がない市長の娘は何やったの、取ってつけたようなタバコやめるの遣り取りもうエエって…とツッコんだりしつつ、妙に心地いいぬるま湯にどっぷり浸かってしまいました。
↑来場特典のポストカードとコラボドリンクに付いていたステッカー。2はジャケット詐欺もいいとこですがカッコいいですね。
1はノスタルジックな80代映画且つよく出来たアニマルパニックものですごく面白かった!!2はまったりB級映画でリラックス♫
どちらも楽しめてよかったです☆彡