どうながの映画読書ブログ

~自由気ままに好きなものを語る~

「トップガン マーヴェリック」…限界突破トム・クルーズのヤヴィンの戦い

やたら評判がいいのでこれは劇場で観なければと行ってきました。

隣に座ったおじさんがずっと泣いていて自分も最後の方泣きながら観るというホルガ村のような状態になりました。

2週目だったのに満席の劇場、エンドロール前のテロップで拍手が巻き起こる、場内が明るくなるまで皆席を立たない…アダルトな観客が集まった至高の映画鑑賞タイムでした。

1作目に特別な思い入れがあるわけではない人間がみてもめちゃくちゃ面白かったです…!!

これでもかと矢継ぎ早に来るクライマックス、プロット自体は「ヤヴィンの戦い」と言っても過言ではなく胸熱で心昂るストーリーでした。

何よりトム・クルーズ本人のパーソナリティを活かしたような脚本が素晴らしく、生き残りジジイの無双がひたすらカッコいい。

 

トム・クルーズといえば…何十回はされてるだろう同じ質問をされても、見ず知らずのウマ娘に話しかけられても常に笑顔をたやさない…宗教でもやってらっしゃるのかな、と思うと本当にやっていて(笑)、めちゃくちゃ真面目でストイックでプロフェショナル。

90年代〜2000年代前半まではオスカー俳優を目指していたようにも思えるキャリアですが、演技派には転向できず、スター性がありすぎて助演にまわるタイプでもない…ずっとトップを走りつつ裏では迷いや不安もあったのかなと思ったりします。

代表作になった「ミッション・インポッシブル」シリーズを中心に大作プロデューサーとしての腕をずっと磨き続けてきた…若い頃のルックスや体力が失われる中それでも同じ道で戦い続けた男の集大成に胸をうたれました。

(以下内容に触れています)

 

冒頭から掴みバツグンで限界突破サバイバーしちゃうトム…何となくご本人のイメージと重なり、機械化/無人化が進む中でパイロットの必要性が問われているというプロットも時代の変化の中で何が残せるのか…中高年の胸に染みるような内容になっていました。

トムは若手と共演しても相手を上手く立てられないみたいなイメージがありましたが、今回は教官役がばっちりハマってました。

グースの息子グースに似てる…!!と思ったら「セッション」のドラマー役の人だった。ムキムキになってるしすごい!!

PVみたいだった1作目のラブストーリー、今回はなくても…と思ったら新たなヒロインはジェニファー・コネリー。(めっちゃ綺麗)

こんな人前作にいたっけ、誰!?と思いながらみてましたが、1で名前はしっかり登場してたキャラだったんですね。

謎ルール連発のハードロックカフェ、体育会系すぎておっかねー(笑)、でも前作のノリや雰囲気を所々で上手く掴んで生かしていたように思います。

なかなか姿をみせないアイスマンにドキドキ。ヴァル・キルマーの病気のことを事前にネットで知ってどうなるのかなと思ったけどファンも納得するようによく練られてるなーと思いました。

前作で1番いいキャラだったアイスマン。異様に若作りなトムの隣に立つの厳しいんじゃないだろうかと余計な事心配しましたが、予想外にヴァルもカッコよかったです。

 

時々人物パートを挟みつつ「1つのミッションに向かっていく」プロットに緊張感と達成感があってとてもよかったです。

低空飛行で目標物を破壊ってデススターとめちゃくちゃ重なる(笑)。

「考えるな」「ヒアデイカム!」と個人的には「うぉー、EP4だ!!」と昂ぶりまくりで、最後に助けにくるハン・ソロ(次のアイスマンっぽいお兄ちゃん)まで完璧。

いつもの全力疾走するトムまで拝めた上、グースの息子乗せてのF14vs次世代機、めちゃくちゃクライマックスでした。

 

グッズは完売でしたが、パンフレットは売っていたので購入。

キャストのプロフィールなどは薄めでしたが、メイキング情報を読むとCGを使わず俳優さんたち全員が訓練を受け、パイロットが操縦する機体に実際に乗って自らカメラ操作しつつ演技したのだとか。

CGなしのホンモノの映像の迫力に納得…!

上映前には「ミッション・インポッシブル」最新作の予告が流れたけど、トム・クルーズほんと凄いわーと圧倒されました。

音のいい劇場で観ましたがIMAXで観たい作品でしたね。

久々に洋画の大作をみた!…って感じで大大満足の続編でした。