劇場で滅多にみられる機会はないだろう…5月5日から全国順次公開の「食人族」4Kリマスター無修正完全版を観に行ってきました。
初日だからかもしれませんが夕方の上映回だというのに300以上ある席がほぼ満席、意外に若い人が多くかなりの盛況でした。まさかの人気にびっくり。
シネマートさんでは2Kプロジェクターでの上映でしたが、十分綺麗で股間もくっきり。大音量で大迫力でした。
自分はPOV形式の映画(主観カメラ映像)が画面酔いしたりしてあまり得意ではないのですが、この作品は以前DVDでみて平気だった記憶。
モキュメンタリータッチの作品もカニバル映画も普段あまり観ないのですが、この作品はさすがレジェンドなだけあって凄い。
出来すぎな位よく出来ていて96分があっという間でした。
行方不明の学生を追ってまずは教授がアマゾンへ…何が起こったのか、ジャーロ映画風味っていうとなんだけど謎解き的なプロットから開始する。
フィルムを拾ったあともそれをぶっ続けで流すわけではなくテレビ局の人との一悶着などを挟み、緩急をもたせる…この構成が一流で素晴らしいなあと思いました。
食人族っていうけど食人以外のシーンの方が強烈…!!
局部に尖った石を突き刺される女性、例の串刺し、学生たちによる暴行シーン。
動物絡みも凄惨でウミガメのシーンがキツいですが、スッポン料理屋では毎日ある光景なのかも…
クライマックスに主人公たちが殺されていくところは引きの画で細かくカットが切り替わります。粗が見えにくいというのもあるしすごい臨場感。
自分たちのやったことがそっくりそのまま返ってくる因果応報。
野蛮人はどっちだったのか…ジャーナリストがヤラせばかりやっていて、原住民を見下し敬意を払わず人様の土地に入ってはやりたい放題というプロットも秀逸。
対等に接して敬意を払った冒頭の教授との対比も上手いです。
ゲテモノのようでテーマとしてはすごい真面目だったんですね…
改めてみるとリズ・オルトラーニの音楽がすごい効果で、トンデモ映像にあんな綺麗な曲。先日みた「世界残酷物語」といいイタリア人のセンスはぶっ飛んでいます。
最後に劇場とグッズの画像を何点か。
(※有名な例のグロ画像を含みます)
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エレベーターを降りたらババーン!!他の映画観に来た人大丈夫なのかな(笑)。
先着特典でいただけたポストカード、カッケー。
パンフレット、製作背景のヒストリーも知れて充実の内容でした。
Tシャツ記念にと思って買ってしまった…何種類も売っていてこのデザインが1番控えめでした(笑)。
レジェンドを劇場で体感できてよかったです。